名誉総裁賞受賞の喜び
第28回全国菓子大博覧会・北海道(あさひかわ菓子博2025)において、千葉県南房総の名物「さざえ最中」が名誉総裁賞を受賞しました。この名誉ある賞は、皇族が名誉総裁となり、品質や独自性、地域性に優れた菓子に贈られるものです。今回は、「さざえ最中」がどのようにしてこの栄誉を勝ち取ったのか、その背景や魅力について詳しくお伝えします。
「さざえ最中」とは
「さざえ最中」は、南房総市に本社を置く盛栄堂が作る可愛らしい形の和菓子です。貝殻を模したこの最中は、見た目だけではなく、味わいでも人々の心を掴んでいます。主な特徴は、小倉、こし、白、ゆず、あおのりの5種類のあんこを使用しているところです。特に、最高級の「大納言あずき」を用いて丁寧に炊き上げられたあんこは、深い味わいを提供し、多くのファンを魅了しています。
その形にちなんだ可愛らしさもあり、お土産として愛され続けている理由の一つです。地域の名産品として親しまれ、観光客にも人気の品となっています。
名誉総裁賞とは
この「名誉総裁賞」は、博覧会において最も権威ある賞として知られています。皇族が関与した展示であるため、その意味はとても大きいです。今年の名誉総裁は三笠宮 彬子女王殿下で、受賞は地域の伝統を守り、さらにはその技術を次世代に引き継ぐ大きな支えとなることでしょう。
コロナ禍に生まれた新たな製品
また、盛栄堂はコロナ禍の影響を受けた地域への支援を目的に、牛乳とバターを使った「房総酪農ミルクッキー」も開発しました。このクッキーは、地元のまでの牛乳をたっぷり練り込み、サクサクした食感が楽しめるサブレタイプとなっています。外務大臣賞を受賞するなど、こちらも高く評価されています。南房総が日本の酪農発祥の地であることから、このコラボレーションは地域の伝統を大切にしながら新たな形で展開されています。
盛栄堂について
盛栄堂は、創業が大正3年である和菓子専門店です。地域に根付いた4代続くお店で、和菓子製造1級技能士である長谷川浩司さんが4代目として店を引き継いでいます。長谷川さんは、2018年に「TVチャンピオン和菓子職人選手権」にも出場した経験を持ち、地域への貢献をファーストに考えた素晴らしい店主です。
店内には約40種類の多彩な和菓子が並び、地元の人々や観光客の心を掴んでいます。常に新しい挑戦を続ける盛栄堂、今後もその動きに目が離せません。
終わりに
皆さんもぜひ、南房総を訪れた際には「さざえ最中」をお土産に、また自分へのご褒美として楽しんでみてはいかがでしょうか。名誉総裁賞受賞の味わい、そして盛栄堂のこだわりを感じることができるはずです。また、サブレタイプの「房総酪農ミルクッキー」も見逃せません。南房総の伝統をふまえた美味しいお菓子が、皆さんをお待ちしております。