和菓子の新時代を切り開く!蛸屋が冷凍技術を導入
近年、伝統の和菓子に新しい風が吹いています。有名な和菓子ブランド「御菓子司 蛸屋」は、デイブレイク株式会社の特殊冷凍機「アートロックフリーザー」を導入し、和菓子を全国に提供する新たな試みを始めました。この取り組みは、味を保ちながら販路を広げることを目的としています。
導入背景と冷凍技術の重要性
和菓子の商品群には、餅や団子、大福などのデリケートなものがあり、賞味期限が1〜2日と非常に短いのが特徴です。このため、販売可能なエリアも限られてしまうことが課題でした。通常の冷凍技術では、食感が落ちてしまうため、出来立ての美味しさを届けることが難しい状況にありました。そこで、蛸屋は痛みを最小限に抑える特殊冷凍技術を用いた「アートロックフリーザー」の導入を決断し、品質の高い和菓子を長期間保存できるようになりました。
「のどごし団子」の冷凍活用
蛸屋がまず試みたのが、看板商品の「のどごし団子」です。この商品は、その名の通り食べた瞬間の口当たりとテクスチャーにこだわりがあります。冷凍しても、その特有の「のどごし」を再現できることが社内で高い評価を得ました。冷凍された「のどごし団子」は、坂東太郎グループの店舗や小売店、さらにはサービスエリアへと出荷される予定です。
従来の課題であった賞味期限の短さによる販売の制限が解消され、大口注文にも迅速に対応できるフレキシビリティを持つことで、働く従業員たちの環境も改善される見込みです。
未来への展望
蛸屋は、和菓子文化を次世代へとつなげるため、今後も冷凍技術を駆使していく方針です。美味しさを維持したまま販路を拡大することで、和菓子の魅力を多くの人々に届け、業界全体の活性化を図りたいと考えています。伝統を大切にしながらも、新しい挑戦を継続することで、日本における和菓子の地位を確立することを目指します。
デイブレイクの技術
「アートロックフリーザー」は、従来の冷凍機と異なり、急速かつ均一に凍結を行うことで、食材の細胞を守りながら味や食感を最大限に保存します。この技術により、食材のうまみ成分が失われることなく、美味しさをそのまま保つことが可能です。デイブレイクは、この冷凍機を約700社に提供しており、食品業界のニーズに応える存在として、さらなる価値の創出を目指しています。
今後、蛸屋とデイブレイクが協力することで、新たな和菓子の可能性が開かれることを期待したいですね。美味しさ、品質、そして伝統を大切にするこの挑戦は、和菓子文化の未来を明るく照らす一歩となるでしょう。