広島の高校生が体験した食品物流の魅力
2025年8月22日、広島県広島市に本社を置く株式会社河野による職場見学会が開催されました。このイベントは、広島県内の高校生を対象とし、物流業界の仕事やその魅力を若者に伝えることを目的としました。参加者は、県内の高校から選ばれた6名の生徒と引率の教員1名。テーマは「キミのPOWERが未来のカギになる」で、この業界の人手不足に対する意識づけも狙いとされています。
物流は社会の基盤を支える重要な役割を担いながらも、その仕事内容は一般にはあまり知られていません。今回の見学会では、倉庫内の各施設やトラックの構造について学ぶことで、実際の業務がどのように行われているのかを体験し、物流業界の重要性を理解してもらおうと考えました。
環境に身を置くことで知る物流の魅力
倉庫内でのピッキング体験
朝9時45分、学生たちはいきなり倉庫の見学からスタートしました。彼らは自ら弁当をピッキングし、袋詰めして運ぶという小さな物流体験に挑戦しました。「何をどう運ぶのかを実感することで、理解が深まる」との意図で、実際の作業を体感してもらうことが大切なポイントでした。初めは戸惑ったものの、整然とした倉庫に興味津々で、嬉しそうに弁当を受け取る姿が印象的でした。
会社概要と社員との交流
その後、10時には会社の説明と社員紹介がありました。株式会社河野代表からのあいさつがあり、熱心に参加した高校生たちに対し、事業内容やトラックの保有台数について詳細な説明がなされました。特に、事前に会社の情報を調べてきたという参加者たちの姿が嬉しかったと、多くの社員が感じたようです。
質問コーナーでは、高校生からの質問が次々と飛び交い、業界ならではの現実的な話や意見が共有されました。実際の仕事での苦労や面白さを知り、参加者はこの業界への興味が深まりました。
トラック乗車体験
11時10分には、小型トラックの構造説明があり、参加者は実際に運転席に座る体験をしました。普段は見ることができない運転席の景色や、バックモニターの存在に驚きの声が上がりました。「想像以上にデザインや機能が考えられている」との感想も、やりがいのある仕事だと実感させました。
倉庫内作業見学と冷凍庫の世界
11時40分には、実際のピッキング作業の様子を見学しました。学生たちの中には、「見たことのある商品がたくさんある!」と声を上げるほど、身近な存在であることにも気付きました。その後、-30℃の冷凍倉庫に潜入する際には、厚着をしても寒さに震えるほどの体験をしました。
昼食と感想共有
12時からは、昼食を取りながら参加者同士で感じたことを共有しました。食べた弁当は普段配送する商品であり、より一層、物流の重要性を感じられたかと思います。
参加者の声と今後の展望
参加者からは、トラックの運転席を経験できたことや、コンビニ弁当が非常においしかったというコメントが寄せられました。また、物流に対する良いイメージを持ったという声も多くあり、「どういった資格を取得すれば良いか知りたい」とのリクエストもありました。
引率の教員からは、見学会が非常に充実していて、生徒たちが疑問を持ち積極的に質問できたことを評価されました。株式会社河野の社長も、今回の活動が若者たちのキャリア形成に寄与することを願っており、今後もこのようなイベントを積極的に開催し、物流の魅力を広げる意向を示しています。
この機会を通じて、多くの人に「物流って面白い!」と感じてもらうことを目標にし、地域の未来を支えていく姿勢を大切にしたいですね。