夫から妻への母の日。喜ばれるギフトとその本音とは？

母の日は通常、子どもからお母さんへの感謝を示す大切な日とされていますが、最近では「夫から妻への母の日」に関心を持つ声も増えてきています。株式会社はぐくみプラスが2025年に行ったアンケート調査によれば、出産後の初めての母の日に関する妻たちの期待や実情が浮き彫りとなりました。調査に参加したのは全国の184名の女性。彼女たちが感じる母の日への思いとは一体何なのでしょうか？

出産後の初めての母の日、プレゼントは？

調査の結果、出産後の初めての母の日に夫からのプレゼントが「特に何もなかった」と答えた女性が64.7％を占めました。反対に「何かあった」という応答は26.1％、「覚えていない」という声も9.2％。これは多くの母親が初めての育児に追われているため、夫からの贈り物が思い出に残らないという実態を示しています。

アンケートに寄せられたエピソードには、育児の疲れを癒してくれる小さな贈り物が存在しました。ある50代女性は「疲れていたけれど私の好きなスイーツを買ってきてくれた」と話し、40代女性は「感謝の言葉が書かれた手紙をもらった」と述べています。こうした小さな気遣いが、母になった女性にとっては何よりの癒しになっているのです。

夫からの母の日のお祝い、実態は？

「その後の母の日に夫からのプレゼントはありましたか？」という質問には、54.9％が「ほとんどまたは全く何もない」と答えました。母の日に何もなかったことで「少しがっかりした」と感じる声が多い一方、「夫にとっての『母』は私ではないので、仕方がない」と冷静に受け止める意見もありました。一方で、毎年しっかりお祝いをしてくれる夫も少数ながら存在し、彼らの行動は妻にとって大きな喜びとなっています。このように、夫からの母の日の贈り物については多様な価値観が見られます。

妻が感じる本音とは？

調査では、夫からの母の日に対する妻たちの本音も浮かび上がりました。「何もしてくれなくて少しがっかりした」「普段子育てに疲れているから、せめて一言労いの言葉が欲しい」といった意見が多く寄せられました。心に響く言葉や小さな贈り物が、母親としての努力を認めてもらえる瞬間となることが多いのです。

逆に、「夫が母の日を祝うのは少々違和感がある」とする声も看過できません。夫婦間で「母の日」というイベントをどう位置づけるかが、妻の受け止め方に大きな影響を与えるという見解があります。

喜ばれるプレゼントは？

アンケートで「実際に嬉しかったプレゼント」として挙げられたものの多くは、妻の気持ちを深く考えたものばかりでした。1位はスイーツ・グルメ、2位はひとりの自由時間で、3位は花、4位はお出かけ（旅行や外食など）と続きます。離れた場所での気遣いや、子どもと一緒に行動してくれるパートナーの存在が、妻たちには特に嬉しいようです。

逆に、「あまり嬉しくなかったプレゼント」として、好みでないお菓子や手入れが必要な花なども挙げられており、贈り物の選び方でも妻の気持ちを考慮することが重要だということがわかります。