タカラベルモントが描く「美の常識」
大阪市に本社を置くタカラベルモント株式会社は、2025年に行われる大阪・関西万博での「大阪ヘルスケアパビリオン」への出展を決定しました。これは、1970年の大阪万博に続く2度目の参加となります。
主題は「美しき常識はずれ」。このメッセージには、長きにわたるタカラベルモントの思いが詰まっています。現在のライフスタイルや美の基準を再定義し、「真の美しさ」を探求する姿勢が伝わってきます。
未来を見据えた展示デザイン
タカラベルモントの展示ブースでは、「量子飛躍する美の世界」として内面の美と外面の美を融合させた新しいヘルスケアサロンのビジョンが提示されます。展示に関わるクリエイティブディレクターの石川由紀子氏や、フォトグラファー兼建築家の鶴巻崇氏の手によるデザインは、そのテーマを見事に具現化しています。
鶴巻氏は「光を透過し、見る角度によって美が変化することに魅力を感じている」と述べています。これにより、内面と外面が相互に影響し合う美を表現することが可能になるのです。特に、パビリオンに使用される特殊フィルムは、見る人に多様性と重層性を感じさせる効果があります。
多様な美を具現化する展示
展示デザインは、宇宙へ運ぶために折りたたむ構造を持つインフレータブル構造にインスパイアを受けています。それによって、クリスタルをイメージした多面体が巧妙に組み合わさり、見る角度によって異なる美しさを見せます。この造形には、374個の多面体と1580枚のアクリルパネルを使用し、スリーエムジャパン社によるダイクロイックフィルムを合わせることで、独特な色彩効果を生み出しています。
さらに、技術者たちの手による緻密な作業によって、金属枠にはめ込まれたLEDが展示物を一層魅力的に照らし出します。これらの作業には70人以上の職人が関わっており、彼らの技術と情熱が詰まった作品になっています。
歴史と未来を繋ぐタカラベルモント
タカラベルモントは、創業100周年を迎えた2021年に「美しい人生を、かなえよう。」という新たなパーパスを制定し、持続可能な社会の実現に向けた挑戦を続けています。大阪・関西万博での「大阪ヘルスケアパビリオン」においても、同社はプロフェッショナルたちと共に「美と健康」を追求し、次の100年に向かって進化し続ける姿勢を示すでしょう。
このように、タカラベルモントは今後も美の価値を再定義し、未来に向けた新たなビジョンを一層発信していくことを約束します。