世界の舞台、World Cheese Awardsとは?
2025年11月13日から15日まで、スイス・ベルンで開催される「World Cheese Awards」(WCA)。このイベントは、毎年ヨーロッパで行われる世界的なチーズコンテストで、国際的なチーズ界のオリンピックとも称されています。今回、全世界から約250人の審査員が集まり、50ヵ国から推定5,000品のチーズが審査を受ける予定です。
日本のチーズ、国際舞台での成長
NPO法人チーズプロフェッショナル協会では、国内のチーズの品質向上と認知度向上に日々努力しています。昨年の大会においては、日本から出品したチーズが数々の賞を受賞し、その成功は新商品の開発や販売数の増加に寄与しています。今年の出品には、全国の17エリアから40工房が参加し、48品の国産ナチュラルチーズが選ばれました。その結果、当初“日本にチーズがあるのか”と疑問符を持たれていた日本のチーズが、今ではその質の高さが世界的に評価されるようになってきたことは感慨深いものです。
40工房が誇るチーズたち
出品されるチーズには、北海道から九州までの多彩な風味があります。以下に、今年の出品チーズの一部を紹介します:
- - 北海道の「タカラのタカラ」:チーズ工房タカラによる、風味豊かなナチュラルチーズ。
- - 岩手県の「ほたる」:くずまき高原牧場による、さけるチーズとして人気の一品。
- - 宮城県の「スモークゴーダ」:蔵王酪農センターの技術が光る、スモークの香りが豊かなチーズ。
日本全国の工房がそれぞれの特徴を生かし、地元の素材を活用したチーズ作りに励んでいます。日本らしい桜や日本酒の風味を取り入れた新しいタイプのチーズも目を引きます。
日本チーズの国際的評価
WCAの審査員であるマティス可奈子氏は、日本のナチュラルチーズに対する評価が高まっている理由を語ります。「日本のナチュラルチーズは、丁寧さや技術力が非常に高いと絶賛されています。今や、質の高いチーズが安定して提供されているという認識が広がってきました。」このような評価は、日本チーズの未来に明るい展望を与えています。
まとめ、WCAに向けて
全ての出品チーズは、チーズプロフェッショナル協会(C.P.A.)の選抜基準を経て選ばれたものです。チーズが持つ地域性、文化性は、まさにそれぞれの工房の技術力と情熱の結晶です。在宅でチーズを楽しむ皆さんも、今後の国際的な舞台での日本チーズに注目し、その成長を応援していきましょう。
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