ライオンケミカル株式会社、140周年を迎える
1885年に設立されたライオンケミカル株式会社が、2025年4月に創業140周年を迎えます。この記念すべき年を祝して、同社は4月2日から新しい記念CMを放送することを発表しました。このCMは、長年にわたって支えてくれた顧客や関係者への感謝を込めて制作され、会社の歴史や未来への意気込みが表現されています。
絶え間ない進化と感謝の企業精神
ライオンケミカルは、創業以来、家庭用殺虫剤や日用品の開発・製造・販売に力を注いできました。この間、多彩な製品を展開し続け、その中にはお馴染みの蚊取り線香や消臭剤などが含まれています。1943年には、世界初の『蚊取り線香自動製造機』を発明し、これにより、蚊取り線香の大量生産を実現しました。この技術革新は、当社が世界中に蚊取り線香を広める基礎を築くものとなり、今日まで続く伝統へとつながっています。
140年という長い歴史の中で、ライオンケミカルは人々の生活を豊かにするために「暮らしに寄り添った商品展開」を行ってきました。特に、今年は「先人たちへの感謝と敬意を胸に、原点に戻る年」と位置づけ、過去を振り返りながら未来へと進む姿勢が求められています。
記念CMの内容
放送される記念CMは、30秒のバージョンと15秒のバージョンがあり、全ての従業員が出演しています。このCMでは同社の成長過程や従業員への感謝の意が表現されており、これからの未来への意気込みも伝えられます。CMを見た従業員の家族や友人が「自分の大切な人がこんな素晴らしい会社で働いているんだ」と誇りに思えるよう、心を込めて制作されています。
放送局はテレビ和歌山で、公式チャンネルでも配信される予定です。記念CMは、長年にわたるコミュニティとのつながりを思い起こさせるものとなり、視聴者に感動をもたらすことでしょう。
蚊取り線香発祥の地、有田市
ライオンケミカルの本社が位置する和歌山県有田市は、蚊取り線香の発祥地として知られています。この地域では、かつて除虫菊の栽培が成功し、蚊取り線香の製造が本格的に始まりました。有田市の人々の努力により、除虫菊は地域経済の重要な部分となり、その名声が全国に広がりました。急速な産業化を実現した背景には、当時の農家の人々の革新精神があったのです。
ライオンケミカルの沿革には、厳しい時代を乗り越えるための多様な取り組みがありました。たとえば、戦後の復興期において、浸水から救われた自動製造機は企業の復興を象徴する存在でした。このように、ライオンケミカルは逆境を乗り越えながら成長を続けてきました。
未来を見据えて
2025年の140周年を機に、ライオンケミカルはさらなる成長に向けた取り組みを強化しています。お客様の期待に応える新商品の開発や、SDGsに配慮した製品の展開が進められています。最近では、コロナ禍を受けての需要に応えるため、アウトドア向け蚊取り線香や、新しい成分を使った製品が開発されています。
今後も、ライオンケミカルは伝統を守りつつ、時代のニーズに応じた革新を続けていくことを目指しています。
会社概要
会社名 :ライオンケミカル株式会社
代表取締役社長:田中 源悟
本社所在地 :和歌山県有田市辻堂 1 番地 1
URL :
ライオンケミカル
創業 :1885年
資本金 :1億円
従業員数 :290名
事業内容 :蚊取り線香をはじめとする家庭用殺虫剤、日用品の製造