異色のコラボで生まれたクラフトビール
音楽の魔法とビールの美味しさが一つになった新しい試みが、岩手県一関市で実現しました。世界的に有名なゲーム音楽作曲家、植松伸夫氏が地元のブルワリーとタッグを組み、オリジナルのクラフトビール「Nobuo Uematsu presents 俺のビール」が完成したのです。
このプロジェクトは、2024年に予定されている一関市の観光PR事業を契機にスタートしました。植松氏は、地域振興に貢献するためという想いから、地元物産振興に関わる実行委員会の呼びかけに応じ、今回のコラボが実現することとなりました。さまざまな食文化の発展や観光の振興を目指すこのプロジェクトは、多くの関係者の熱意が込められています。
全国地ビールフェスティバルでの先行販売
8月22日から始まる「第28回全国地ビールフェスティバル in 一関」で先行販売されるこのビールは、同フェスティバルの3日目に合わせ、植松氏のバンド「植松伸夫 con TIKI」によるパフォーマンスも予定されています。このイベントでは、全国各地のブルワリーから150種類以上のクラフトビールが楽しめ、来場者には一関市の魅力を直接感じることができる絶好の機会となります。
たくさんの人々に愛されるゲーム音楽を手掛ける植松氏と、地元の醸造技術が結実した「俺のビール」。その味わいは、植松氏の強烈なビール愛と、一関の伝統が生み出したものです。
植松伸夫氏の音楽が息づく二つのクラフトビール
「俺のビール」は、実は二種類に分かれています。どちらも植松氏が表現する音楽性を反映しつつ、さまざまなシチュエーションで楽しめるように設計されています。
1. SYMPHONY(シンフォニー)
こちらは、植松氏の楽曲が持つ多層的で重厚な側面を表現したビールです。深紅の色合いとベルギー酵母を使用し、独特の深みを持つこのビールは、一人でじっくりと味わいたくなるような味わいで、長期熟成することで、その魅力がさらに引き立ちます。音楽のように、じっくりと楽しんでほしい一杯です。
2. POP(ポップ)
一方で「POP」は、植松氏の楽曲の華やかさやキャッチーさを反映したビールです。爽やかな柑橘の香りが特徴で、誰かと一緒にわいわい楽しみたい時にぴったりなペールエール。飲みやすく、つい何杯も手が伸びてしまう味ーまさに、ゲーム音楽のように耳に残るアフターテイストです。
この二つのビールは、異なるシチュエーションでそれぞれの魅力を感じることができる絶妙な選択肢となっています。どちらも、ビールが好きな方も、音楽ファンの方も楽しめるような味わいになっているので、ぜひ一度お試しください。
おわりに
岩手県一関市のブルワリーと植松伸夫氏の共演によるクラフトビールは、単なる飲み物ではなく、一関市の文化を深め、広めるための大きな一歩です。このビールを通じて、地域の特性や魅力を再発見し、楽しんでもらえれば幸いです。お近くのイベントやフェスティバルで、この特別なクラフトビールを楽しんでみてはいかがでしょうか。