2026年春節に向けての訪日旅行予測
2026年の春節が近づく中、中国のSNSに寄せられた口コミデータを基にした訪日旅行の動向が注目されています。株式会社NOVARCAによる予測レポートにより、特に個人旅行の意欲が高まっていることがわかりました。その要因や新たなトレンドについて詳しく見ていきましょう。
個人旅行が底堅く推移
2025年11月、中国本土からの訪日客数は、過去のデータに比べると46%ほどの水準に落ち込んでいます。しかしながら、SNS上での訪日旅行に関するポジティブな投稿は依然として高い割合を維持。これは、繰り返し訪日しているリピーターたちが、ますます日本への関心を強めている証拠です。
特に最近の投稿からは、旅行者の関心が「観光地消費」から、温泉や日本の生活を体験できる「生活体験消費」へと変化していることが伺えます。今後は、観光名所を巡るだけではなく、地域の文化や風習を楽しむことを重視する傾向が強まるでしょう。
新たな注目を集めているスポットとしては、那智の滝や白須の滝などの「滝」が挙げられます。風水的に縁起が良いとされ、多くの旅行者が混雑を避けるためにこぞって訪れるようです。
インバウンド市場の変化
訪日旅行の市場が中国本土に限られていた時代から、台湾、香港、シンガポールなどへの趨勢が変わりつつあります。この中で、台湾からの訪日者が増加し、年間の消費額では中国本土に次いで2位という驚くべき結果が出ています。さらに、2025年第4四半期には、訪日旅行を3回以上経験しているリピーターが増え続けていることから、より多くの人々が日本を魅力的な旅行先と見なしていることが伺えます。
2026年春節の訪日予測
今年の春節(2026年2月)の期間中には、中国本土から30〜50万人の旅行者が日本へと訪れる見込みです。この層は、政治情勢に左右されることなく日本を愛して訪れる「真の日本好き」であり、そのニーズを如何に捉えるかが今後の戦略に不可欠です。
NOVARCAでは、訪日した観光客との接点を活用した循環型モデル「オールバウンド戦略」を提唱しています。この取り組みにより、帰国後も商品の購入が促進されるよう取り組んでいます。
政治リスクと消費者の行動
今回のレポートを踏まえ、NOVARCAの代表取締役社長である濱野智成氏は「政治リスクが高まる局面でこそ、消費者の本音と行動を見極める重要性が増している」と強調しています。インバウンド市場は短期的な売上を超えて、グローバル市場への懸け橋ともなり得ます。日本を愛する旅行者との関係を如何に持続的に築くか、ここが今後の焦点となります。
結論
2026年の春節は個人旅行の成長が期待されるだけでなく、インバウンド市場における新たな戦略を見出す分岐点ともなるでしょう。日本がどのようにすれば訪日旅行者のニーズを満たし、継続的な関係を築いていけるのか、施策が求められます。訪日を検討している方、また日本を訪れることを楽しみにしている方々にとって、非常に興味深い時期となることでしょう。