新たな美と持続可能性を求めたコラボレーション
日本の伝統と現代の感性が出会った結果、素晴らしい作品が誕生しました。ニッコー株式会社、株式会社能作、株式会社箔一の三社が共同で制作した食器「錫白(すずはく)」が、国際テーブルウェアコンテストのサステナビリティ部門でファイナリストに選ばれました。これは、陶磁器、金属、美しく加工された箔を融合させた新たなプロダクトで、世界中のデザイナーやバイヤーによって評価されています。
「錫白」とは
「錫白」はNIKKOのプロジェクト「Material Waves™」の一環として開発されました。このコレクションは、陶磁器(NIKKO FINE BONE CHINA)と金属(錫)を組み合わせた革新的なデザインを特徴としています。ニッコーがこのプロジェクトを通じて追求したのは、新しい価値を生み出すこと。三社はそれぞれの技術や知識を共有し、協力することで、ただの食器ではない、美しさと機能を兼ね備えた製品を生み出しました。
サステナビリティへの取り組み
「錫白」がファイナリストに選出された理由の一つとして、持続可能性が注目されています。このコンテストでは初めてサステナビリティ部門が設けられ、環境に配慮した製品作りが評価の対象となりました。錫白は、耐久性に優れ、長く使用できるデザインを採用しているため、消費を抑え、資源の無駄を減らすことに寄与しています。
また、錫はその柔らかい特性により、衝撃で変形することがありますが、これもまた経年変化を楽しめるデザインとして受け入れられています。廃棄物を削減するための持続可能な製品づくりは、今後の社会において重要なテーマであり、錫白はその一例として位置付けられています。
デザインの革新と伝統の融合
審査員は、錫白の「革新的かつ創造的なデザイン」という評価を下しました。このプロジェクトは、異なる素材を結びつけることで新たな価値を生み出し、職人たちの技術を次世代に繋ぐことを目指しています。それにより、伝統技術の継承が実現しつつ、現代のニーズに応える製品が生まれています。
購入方法
「錫白」は今後、ロストアンドファウンド東京ストアやNIKKOの公式オンラインショップなどで購入可能です。また、本プロジェクトは陶磁器や金属の組み合わせに留まらず、他の素材とのコラボレーションを通じて、さらなる展開を期待されています。
これからの展望
ニッコー株式会社、能作、箔一の三社が手掛ける「錫白」は、ただの食器に留まらず、サステナビリティとデザイン、そして伝統技術を融合させた新たな価値を構築しています。今後も、これらの企業は革新を追求し、さらなる高品質な製品と環境に優しいソリューションを提供していくことでしょう。高品質な食器を選ぶことで、使用する側もその思いを感じることができるはずです。