昆虫を使ったエサ実験
2026-02-06 11:06:19

昆虫を活用した新しい養殖魚のエサの水槽試験が始まる!

新しい養殖魚用エサの可能性



大日本印刷株式会社(DNP)は、国立大学法人愛媛大学と協力し、昆虫由来の粉末を使用した養殖魚向けの新しいエサの水槽試験を開始しました。この取り組みは、持続可能な食料供給を目指し、特に急増する食料需要に応えるためのものです。2026年2月5日から、約500リットルの水槽を使って、合計20キログラムのミールワーム粉末を用いた試験が行われます。

日本の養殖魚事情



現在、世界的に食料需要は増加しており、水産養殖はその対応策として注目されています。しかし、養殖魚のエサの原料として広く使用されている魚粉は、主に輸入に依存しています。このため、価格が高騰したり、供給が不安定になったりするリスクがあります。日本国内の養殖業者は、エサ代が養殖コストの約6~7割を占めるため、魚粉への過度な依存は大きな課題です。

ミールワームの可能性



DNPは、持続可能なタンパク質源としてミールワームに注目してきました。これまでの研究で、ミールワームが持つ高い栄養価と成長促進効果が報告されています。2023年に愛媛大学との共同研究を始め、ミールワームを国内で安定的に生産し、養殖魚のエサとして利用するビジネスモデルを目指す方針です。

水槽試験の目的



今回の水槽試験の目的は、ミールワーム粉末をマダイのエサとして加工し、その効果を体系的に評価することです。試験では、ミールワーム粉末の配合条件や供給プロセスを検証し、マダイの成長性や健康状態などのデータを取得します。具体的には、成長速度やエサの摂取量、生存率、さらには魚体の健康状態やストレス指標などを詳しく分析します。

今後の展望



DNP、フィード・ワン、愛媛大学は、2026年4月までこの水槽試験を続け、2026年5月にはさらなる熱耐性テストも計画しています。最終的には、ミールワームの年間生産量を2028年度に100トン、2030年度には1,200トンを目指し、エサ用粉末の量産を進めていく方針です。

持続可能な養殖モデルへ



ミールワームの生産過程で発生するフラスやオイルの再利用にも取り組み、資源を循環させることで、より持続可能な養殖モデルの構築を進めていきます。これは環境にも優しく、ますます重要視されるサステナビリティの観点からも意義深いと言えるでしょう。

今後の研究開発から目が離せません。昆虫を利用した新たなエサが、これからの養殖業界にどのような影響を与えるのか、多くの期待が寄せられています。


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