シーベジタブルの挑戦
2025-10-31 14:42:30

持続可能な海藻産業を切り拓くシーベジタブルの挑戦が評価される理由

シーベジタブルが挑む、持続可能な海藻産業の未来



2025年10月23日、合同会社シーベジタブルが「第20回ニッポン新事業創出大賞」において、最優秀賞の中小企業庁長官賞と公益社団法人日本ニュービジネス協議会連合会会長賞を受賞しました。この賞の意義やシーベジタブルの取り組みについて、詳しく見ていきましょう。

シーベジタブルについて



シーベジタブルは、高知県安芸市を拠点とする合同会社で、海藻産業の革新に挑む企業です。共同代表の蜂谷潤さんと友廣裕一さんは、海藻が持つ可能性を最大限に引き出すために、様々な研究や実証実験を行っています。特に、地域の福祉にも貢献する活動が注目されています。

世界初の地下海水を用いた陸上栽培



同社の最大の特徴は、世界初となる地下海水を利用したすじ青のりの陸上栽培に成功したことです。この技術により、安定した供給体制を確立し、海藻の生産が可能になりました。これまでの海面栽培に頼らない新たな生産方法が、海藻業界に革命を起こしています。

地域と福祉のネットワーク



シーベジタブルでは、高知県を中心に全国の生産拠点に障がいのある方や高齢者を雇用し、地域に根ざした福祉活動を展開しています。こうした取り組みは、地域経済の活性化にも寄与し、雇用創出が期待されています。

黒海苔の量産化計画



さらに、2024年には黒海苔の陸上栽培で世界初の量産を実現することを目指しています。乾燥重量で100kgに相当し、これは約3万枚の干海苔に相当します。国内の年間需要は約80億枚にも及ぶため、市場開拓への期待が高まります。

海藻食文化の再興



シーベジタブルは、百貨店催事や大手流通とも提携し、新たな海藻食文化の可能性を提案しています。また、国内外の企業との共創プロジェクトも進行中で、海藻を使った新しい食のアプローチを模索しています。

環境意識の高まりと社会的意義



環境変動による水産資源の減少が叫ばれる中、シーベジタブルの取り組みは持続可能な海藻産業を築くための先導的なモデルとして高く評価されています。 株式会社の理念に基づき、持続可能性を重視し、地域環境の保全を図ることが求められています。

みんなで育む未来



友廣裕一さんは、授賞式で「海藻を未来に残すため、研究から生産、流通、料理提案まで一環で挑戦してきた」と述べ、その重要性を強調しました。そして冬からは新たな資金循環を目指し、多くのパートナーと共に活動を加速していく姿勢を表明しました。

新たな挑戦への呼びかけ



シーベジタブルは企業版ふるさと納税を活用し、地域との連携を深めながら海藻栽培の実証実験を進めています。海藻を通じた地域と環境の未来を育てるために、企業や自治体、研究機関からの関心と支援を求めています。

まとめ



シーベジタブルの活動は、持続可能な海藻産業を築くための一歩です。海藻の未来を守るべく、各地での実証実験や生産ネットワークが新たな可能性を開いています。これからの海と地域の未来に向けて、彼らの挑戦に注目が集まります。

読者の皆さんも、海藻の魅力やその可能性を再発見してみませんか?


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