DICT誕生からの3年間とその成果
社会実験コミュニティ「DICT」は、2022年3月に社会起業家で社会物理学者の山本晋也氏によって設立されました。設立以来、Web 3.0やDAOを基盤にした新たな価値創造を目指し、デザイン、イノベーション、共創、テクノロジーを融合させた社会実験を行っています。東京都渋谷区にある「DICT CUBE TOKYO」を拠点に活動しているこのコミュニティは、これまでに15社の法人を輩出しています。
彼らの目的は、起業家や研究者、アーティストなど、多様なメンバーが集い、国際的な共創イノベーションを実現することです。3周年を迎えた今年、彼らは特別なイベント『DICT FES TOYOOKA 2025』を兵庫県豊岡市の歴史ある建物「とゞ兵」で開催しました。
記念イベントの内容
3月29日に行われたこのイベントでは、数々の講演やライブパフォーマンスが展開されました。中でも、基調講演を行った山本晋也氏は、イノベーションのエコシステムについて自らの考え方を披露し、最新のWeb 3.0やDAOの動向について語りました。彼の講演は、参加者に深い理解を促し、イノベーションの重要性を再確認させるものでした。
そして、基調対談では「とゞ兵」のオーナーである小山俊和氏との対話が行われ、コミュニティ同士の連携やシナジー効果について意見が交わされました。
更に、2つのパネルディスカッションが行われ、制作活動における民意の反映や、社会共創教育についても議論されました。特に、公正な制作環境や、自己肯定感を育む教育の重要性が強調されました。
3周年記念楽曲『Infusion of Fractal』
また、イベントの一環として、DICTのタレント事務所「DICT Agency」から所属の作曲家muneroが手がけた3周年記念楽曲『Infusion of Fractal』がリリースされました。この楽曲は、山本氏が提示した「中央集権により統合される社会から、自律分散によって融合する社会へ」というテーマを表現しています。カバーアートは、同じくDICT Agencyのイラストレーターの熊谷ゆ〜ほが担当しました。
コンセプトライブとその反響
イベントの中でも特に注目を集めたのが、muneroと山本によるコンセプトライブです。このライブでは、彼らの音楽と哲学を融合させ、音や思考に関する新たな視点を提示しました。参加者たちはこのパフォーマンスに深い感動を覚え、国際共創の可能性を感じ取りました。
その結果、豊岡市に集まった多くの参加者が、未来の社会のあり方に対するヒントを得ることができました。
今後の展望
DICTは、次の4年目を迎え、ヘルスケア、テクノロジー、教育など、様々な分野で国際共創を進める計画を立てています。参加者同士が共鳴し合い、さらなるプロジェクトへとつながる期待が高まっています。これからも彼らの動向に目が離せません。