宮崎県産米を通じた地域振興と健康増進を目指す新たな連携協定
宮崎県での新たな取り組みとして、公益財団法人宮崎県学校給食会、株式会社JA ARUniCo、そして東洋ライス株式会社が11月27日に包括的連携協定を締結しました。この連携協定の目的は、宮崎県産米を活用して、地域の農業振興や健康の増進、さらには食育の推進を図ることです。特に、子どもたちの健康を守る食育活動に力を入れていくことが強調されています。
宮崎県産米の美味しさと栄養を伝える
この協定によって、JAみやざきが集荷した宮崎県産の米は、JA ARUniCoの持つ独自の精米技術で美味しさと栄養をしっかりと保持した「金芽米」に加工されます。この「金芽米」とは、東洋ライスが独自に開発した技術を使い、玄米に含まれるビタミンやミネラルなどの栄養をそのまま残した米のことです。さらに、米表面に残る「亜糊粉層」によって、より甘みのある仕上がりになっています。
「金芽米」は、その消化性の高さや健康への効果が科学的に示されており、近年は論文発表も行われるなど、注目が集まっています。子どもたちにとっても安心して食べられる米として、学校給食に取り入れられることが期待されています。
食育活動の重要性
特に、この連携協定では食育活動が重要なポイントとして挙げられています。食育とは、食に関する正しい知識や習慣を身につけ、健全な食生活を送るための教育です。宮崎県学校給食会は、この活動を通じて、子どもたちが自分の健康に対する意識を高められるよう支援していく方針です。地産地消の良さや、食材の背景を学ぶことで、子どもたちの興味も広がるでしょう。
地域社会への貢献
この協定は単なる米の供給にとどまらず、地域全体の活性化にもつながっていくでしょう。農業振興を図りながら、地域の農家を支援することで、健康的な食文化を根付かせることを目指しています。また、環境保全にも配慮した取り組みが盛り込まれており、持続可能な社会の実現に向けた一歩ともいえるでしょう。
各社の概要
- - 公益財団法人 宮崎県学校給食会は、昭和34年3月に設立され、学校給食の充実や適正な給食用物資の供給を支援してきました。
- - JA ARUniCoは1989年に設立、米の販売や加工を通じて地域農業の振興に貢献しています。
- - 東洋ライス株式会社は1961年設立で、金芽米や無洗米などの加工・製造を行っています。皆様も、これらの取り組みに注目し、一緒に地元の食文化を支えていきましょう。