久保田ファームの優しい甘さ「半生干芋」の秘密とは？

久保田ファームの優しい甘さ「半生干芋」の秘密

石川県に位置する久保田ファームは、農薬を極力使用せず、有機肥料を使って丁寧に土づくりを行っています。このファームが特にこだわっているのは、地元の米ぬかや牛糞、鶏糞を独自の比率で混ぜ、自社で発酵させた肥料です。これにより、作物はじっくりと育ち、えぐみが少なく自然の甘みや香りが際立つのです。

「おいしいタイミングで収穫し、翌日に出荷する」というこだわりは、毎日の食卓に驚きと感動を届けたいという久保田さんの願いの表れです。そんな久保田ファームが3年前から始めたのが加工品づくりです。旬の食材を多様な形で楽しんでもらうために、トマトソースやネギソースなどを展開し、昨年新たに開発されたのが「半生干芋（はんなまほしいも）」です。

半生干芋の特徴

「半生干芋」は、まるでいもようかんのような柔らかな食感が魅力です。火を通さなくてもそのまま食べることができ、小さなお子さんでも簡単に噛むことができます。口の中に広がる優しい甘さは、手作業で丁寧に仕上げられたこだわりの証です。また、砂糖や添加物は一切使用しておらず、素材本来の甘みを大切にしています。

この干芋には、「あまはづき」「安納芋」「紅はるか」の3つの品種のさつまいもが使用されており、その時期に最もおいしいものを厳選しています。「あまはづき」は初めて使った品種で、高い糖度とクリーミーさが特徴です。「安納芋」は独自の甘みとオレンジ色が美しく、「紅はるか」は強い甘味と雑味の少なさが魅力です。

使用されるさつまいもは、通常のサイズの約3倍もある特大サイズが中心で、1kg近くに育ったものも多く見られます。大きい芋ほど甘みが強いと言われており、これも「半生干芋」の特長を引き立てています。

加工工程もこだわり満載

加工の工程でも、久保田ファームのこだわりが随所に見られます。まず、形を整えたサツマイモを適温でじっくりと蒸します。この時、デンプンが糖化する温度を見極めることで、甘さを最大限に引き出しています。

その後、余分な部分をカットした後、一枚ずつ丁寧に長方形にカットし、半生の食感を残しつつ乾燥させます。最後に真空梱包され、「半生干芋」の完成です。毎回異なる芋の状態や気候に応じて調整を行い、さらに良い品質を目指して日々試行錯誤されているのが印象的です。

「安全で健康的な野菜を、日々の生活の中で楽しんでほしい」という思いを持つ久保田さん。彼の目指す循環型農業は、地産地消や国消国産を通じ、親から子ども、そして孫へと受け継がれる食の大切さを重視しています。

幅広い楽しみ方

この「半生干芋」は、小さなお子さんのおやつや、優しい甘さの間食、さらには犬のおやつとしても安心して楽しめる万能フードです。久保田ファームが素材そのものの美味しさを大切に育ててきため、手作りで仕上げられたこのおやつは、ぜひ一度味わってみる価値があります。

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