乳児期の腸内環境に関する新たな研究結果
株式会社ナチュラルサイエンスは、乳児期における腸内環境の研究を進めており、2022年から尾張こどもの睡眠・呼吸・アレルギークリニック及び一宮西病院との共同で行った研究の中間報告を、2025年10月に開催される第66回日本母性衛生学会学術集会で発表することを明らかにしました。これにより、赤ちゃんのおなかの環境がどのように形成されるのかについて重要な知見を得ることが期待されています。
研究の目的
この研究「すくいく138スタディ」では、離乳食開始前の授乳方法が、赤ちゃんの腸内細菌の多様性や健康維持に寄与する短鎖脂肪酸の生成にどう影響を与えるかを調査しています。腸内細菌は免疫機能やアレルギーの発症リスク、さらには長期的な健康において重要な役割を果たしており、授乳方法や離乳食の影響を理解することが、将来の健康に繋がると考えられています。
研究概要
研究メンバーは、赤ちゃんが授乳を受ける前に、免疫力や腸内細菌の状態をどう保つかという点を調査しました。具体的には、「完全母乳」または「母乳とミルクの混合」に分け、腸内細菌の状態や健康成分である短鎖脂肪酸の量を比較しました。これにより、授乳方法が腸内環境に与える影響を明確にすることが目指されています。
研究結果
初期の結果から、授乳方法による腸内細菌のバランスには大きな違いが見られたものの、腸内細菌の種類を比較したところ、母乳とミルクの両方を摂取している赤ちゃんはより多様な腸内環境を持ち、健康に寄与する成分が豊富に存在していることが分かりました。特に、免疫のバランスを整えるプロピオン酸や酪酸の量が多いという結果が示されています。この結果は、今後の離乳食指導や製品開発において重要なヒントになるでしょう。
乳児と腸内環境の重要性
腸内環境は、赤ちゃんが生まれた後、母乳やミルクを通じて影響を受けるため、正しい授乳方法は非常に重要です。離乳食が始まると、この環境が大きく変化することが知られていますが、現在の指導方法では腸内環境を適切にケアする情報が乏しいのが現状です。ナチュラルサイエンスでは、赤ちゃんが健やかに育つための「おなかの環境づくり」をサポートすることを目指し、これらの研究結果をもって今後の製品開発に活かしていく方針です。
まとめ
ナチュラルサイエンスは、赤ちゃんの腸内環境を大切にし、家族全員が使える低刺激性のスキンケア製品や腸に良い食品の提供を続けています。共同研究によって得られた知見は、赤ちゃんだけでなく、お母さんや家族全体の健康にも大きく資するものであると期待されています。今後の研究成果に注目が集まる中、ナチュラルサイエンスは引き続き健康な未来のための情報発信を行っていきます。