半世紀ぶりの襲名記念本が登場
ついに、歌舞伎界の名門・音羽屋の新たな章が始まります。江戸歌舞伎の伝統を受け継ぐ尾上菊五郎が、八代目として襲名する運びとなり、さらにその息子・尾上菊之助も六代目として同時に襲名を果たしました。この歴史的な瞬間を記念して、小学館から『音羽屋三代 八代目尾上菊五郎六代目尾上菊之助襲名記念』が発売されることとなり、多くの歌舞伎ファンの期待が高まっています。
襲名の意味と重み
八代目尾上菊五郎は、「代々の菊五郎の思いを受け継いでいく」という決意を胸に、親子の絆が試される場面が描かれています。また、六代目菊之助は、「心は決まった!」と力強く語り、先代からの伝統を受け継ぐ意義についても触れています。本書では、二人の密着インタビューからは彼らの襲名にかける熱い想いが伝わってきます。
魅力的なコンテンツ盛りだくさん
記念本は224ページのボリュームで、舞台写真から親子のインタビュー、さらには祖父・七代目菊五郎からのメッセージ、三代鼎談といった貴重な情報が詰め込まれています。舞台の美しさを感じさせるカラー写真96ページも収録されており、新菊五郎と新菊之助の両者の道のりが美しいビジュアルで紹介されています。特に、家の伝統を象徴する「弁天小僧菊之助」や「藤娘」といった代表的な演目が描かれており、歌舞伎の奥深さを堪能できる内容となっています。
舞台裏やプライベートの一面
特に注目したいのは、貴重なオフショットや舞台裏のエピソードです。祖父である七代目菊五郎との濃密な時間が綴られ、彼の教えを受けながら育った新菊之助の姿が印象的です。また、歌舞伎に関する質問を親子で交わす鼎談もあり、普段は聞けない裏話や家族の絆を知ることができます。
音羽屋の歴史を紐解く
さらに本書では、音羽屋や菊五郎家の長年の歴史が紹介されています。古き良き時代から続く伝統を感じながら、新たな時代の幕開けを共に祝いたくなる一冊です。八代目菊五郎自身も、「この本を読み返すたびに、菊五郎襲名時の気持ちを忘れないでいきたい」と語っており、その思い入れが伝わってきます。
まとめ
豪華な表紙や巻頭ページのデザインからも期待感が高まる『音羽屋三代 八代目尾上菊五郎六代目尾上菊之助襲名記念』は、歌舞伎ファンのみならず多くの人々に手に取られるべき永久保存版の記念書籍です。この機会に音羽屋の魅力を再確認し、新たな舞台に期待を寄せながら、親子三代の歌舞伎への情熱を感じ取ってみてはいかがでしょうか。