伝統と革新の共鳴 - 坂元醸造の黒酢が迎える新たな節目
鹿児島県鹿児島市に本社を置く坂元醸造株式会社が、黒酢命名から50周年を迎えるという節目の年を迎えました。この歴史あるメーカーは、江戸時代からの伝統製法を守り続け、地域の特産品として多くの人々に愛されてきました。2025年の春には、4月1日から新たな仕込みも始まる予定です。
黒酢の誕生と命名の歴史
坂元醸造の黒酢は、鹿児島県霧島市福山町の特異な風土と200年を超える歴史を持つ壺を用いた製法から生まれました。当初「くろず」という名前はなく、福山酢や壺酢など様々な呼称で親しまれてきましたが、1975年に5代目の坂元昭夫氏が黒酢の機能性を研究する中でその名称が定められました。これがきっかけで、黒酢は全国に認知されることとなり、今やその名は多くの人に知られるようになりました。
その特徴的な色合いと風味は、壺の中での長期熟成プロセスによって生まれます。熟成年数による色の変化もまた黒酢の特徴の一つで、半年から3年までの経過に応じてその色合いは見事に変化します。
新たな挑戦と未来への展望
坂元醸造は、ただ伝統を守るだけでなく、近年は新たな挑戦にも積極的です。「人類の美と健康に奉仕する」という社是のもと、16の大学と共同で黒酢の健康効果や機能性の研究を推進しています。特に、科学的観点からの評価を得るための論文発表も行い、黒酢が持つ可能性に迫っています。
また、2025年には新たな施設「黒酢ガーデン壺畑SHOP&RESTAURANT」をリニューアルオープン予定です。お客様にとって心地よく、また訪れたくなる場所を提供することを目指し、スタッフ一同努力を重ねていきます。
春の新たな仕込み
2025年4月1日から開始される壺造り黒酢の春仕込みは、地元の気候風土と微生物の力を活かしながら行われます。この独特な製法は、他の地域では実現できないものであり、福山町だからこそ成しえた技術です。3ヶ月間の仕込み期間中には、取材も受け付けており、その環境での製造風景を見ることが可能です。
仕込み作業では、熟練の職人たちが一つ一つの壺に丹精込めて作業を行い、改めて黒酢の魅力を再確認することでしょう。周囲の自然環境が影響し合う中で生み出される黒酢は、ただの調味料ではなく、地域の文化そのものです。
取材へのお問い合せ
この春の仕込みに関する取材やお問い合せは、坂元醸造株式会社の総務部までお気軽にご連絡ください。また、公式サイトでも最新情報が確認できます。
坂元醸造株式会社
総務部
TEL: 099-258-1777
公式サイト
坂元醸造の挑戦はまだ始まったばかりです。これからも私たちの生活に寄り添う製品を提供し続けてくれることでしょう。