東京女子大学でのキャリア形成ワークショップ
2023年9月、東京女子大学で行われた「ワタシゴトキャリアラボ」に参加する機会を得た。産学連携の一環として行われたこのワークショップは、タキヒヨー株式会社をはじめとする企業が協力し、学生と共にリアルなキャリアの課題解決に取り組むものである。
「ワタシ×シゴト」がテーマ
このワークショップのテーマは「ワタシ×シゴト」。参加者は企業の実際の事例をもとに、チームで様々な課題に挑戦することが求められる。その目的は、働くことのリアリティを実感し、将来のキャリアを自分自身のこととして考える力を育むことだ。このアプローチは、単なる理論から一歩踏み出し、実際に手を動かしながら学ぶ重要性を実感させてくれた。
インバウンドをテーマにした企画
今年度の特別セッションでは「インバウンド」が共通のテーマとされ、タキヒヨー株式会社では「日本でこそ買いたい服」の企画に挑戦した。参加者たちはグループに分かれ、市場調査を行い、どのような商品がインバウンド市場で求められるのかを模索した。商品企画にはリサーチが不可欠であり、どのように情報を集め、分析し、形にするかといったプロセスを通じて理解を深めることができた。
参加学生の感想と効果
参加した学生たちは、ワークショップを通じて新たな発見があったと口を揃える。「チームで商品を企画する経験は初めてで、とても刺激的だった」「実際に働く方々と接することで、仕事をもっと自分のこととして捉えられるようになった」といった声を聞く中で、彼らの意識に大きな変化が訪れた様子が伺えた。
特に、経済産業省が提唱する社会人基礎力を測るアンケートでは、ワークショップ参加前後で「自信がある」と感じた項目に顕著な向上が見られた。新しい価値を生み出す力が24.3%増加したり、課題を明確にする力が21.6%向上したことが確認され、実践的な経験が学生の成長に寄与したことが明らかになった。
今後の取り組み
タキヒヨーは今後も「働く」というテーマに関する理解を深める機会を提供し、若い世代の人材育成に貢献することを目指している。このような産学連携の取り組みを通じて、未来を担う人材がどのように育っていくのか、非常に楽しみである。
この「ワタシゴトキャリアラボ」の詳細については、東京女子大学の公式サイトで確認できるので、興味のある方はぜひチェックしてみてほしい。学びの場がリアルな社会との接点を持つことの重要性を、改めて感じることができるだろう。