ネパールに誕生した最先端のトレーニングセンター
2023年、フォーデイズ株式会社とBLUE SKY JAPAN株式会社の合弁により、ネパールのカトマンズに「FORDAYS SSW Training Center」が設立されました。このトレーニングセンターは、介護と外食業に特化した日本式の教育プログラムを提供する国内初の施設です。
トレーニングセンターの概要
このセンターは、Salesberry Towerの7階に位置し、日本式介護や日本の食文化を学ぶための実践的な環境が整えられています。介護分野では最新の介護機器や実際の介護業務を模擬したトレーニングが行われ、外食分野では日本料理の店舗を利用した実地研修が行われます。
なぜトレーニングセンターを設立したのか?
近年、特定技能制度に基づき多くのネパール人が日本で働く機会を得ていますが、十分な準備なく渡航することが多いのが現状でした。そこで、入国前に日本のビジネス文化や技術を学ぶ場が必要とされていました。このセンターは、そうしたニーズに応える形で設立されたのです。
介護分野におけるトレーニング
介護エリアでは、日本からの輸入品を使用し、日本の介護施設を忠実に再現した環境でトレーニングが実施されます。食事や入浴、排泄といった日常的な介護業務のシミュレーションを行い、実際の要介護者に近い体重の介護ロボットを使用した入浴介護のトレーニングも可能です。また、日本人講師による直接指導も行われ、現場で必要な実践的なスキルが身に付きます。
外食分野におけるトレーニング
外食エリアには日本料理の実店舗がオープンしており、料理人としてのスキルだけでなく、接客サービスも総合的に学ぶことができます。実際の顧客を相手に営業を行い、コミュニケーション能力や日本のホスピタリティ文化を体験しながら学ぶことができます。
未来への展望
今後、宿泊業や建設業、自動車運送業といった他分野にもトレーニングプログラムを拡充し、ネパール人材が日本で自信を持って活躍できるよう支援していく予定です。全面的な教育・研修・送り出しから、就労後のサポートまで一貫して行うことで、それぞれの企業にとっても有益な人材を育成することが目指されています。
フォーデイズの社会貢献活動
また、フォーデイズ株式会社は2015年のネパール地震後も被災地支援活動を行い、カトマンズ大学において日本語講座も開設。今後も若者たちの教育支援を進め、持続可能なコミュニティづくりを目指して活動を続けていくとしています。
この新たなトレーニングセンターが、ネパールと日本の架け橋となり、新しい人材教育のモデルとして成功を収めることを期待しています。