多様性を祝い、偏見を打破する映画『まぜこぜ一座殺人事件』の魅力
2025年1月31日から2月6日の間、シネプレックス幸手で特別上映される映画『まぜこぜ一座殺人事件~まつりのあとのあとのまつり~』。この作品は、多様性をテーマにしたエンターテインメントなだけでなく、社会に対する強いメッセージも持っています。
特別なアフタートークも開催
初日の1月31日には、着物デザイナーのキサブローと障害平等研修ファシリテーターの江成奈奈代によるアフタートークが予定されています。このトークイベントでは、映画上映後に多様性に関する対話が行われ、手話通訳もついており、全ての人にとって参加しやすい環境が整えられています。
作品の魅力とアプローチ
映画『まぜこぜ一座殺人事件』は、主に障害を持つパフォーマーたちが登場するユニークな作品です。座長の東ちづるをはじめ、義足や車椅子ユーザー、全盲者、ダウン症の方々、さらにはトランスジェンダーやドラァグクィーンなど、さまざまな特性を持つキャストが共演。これにより、観客は彼らの本音や疑問、怒り、そして笑いに触れられ、まさに「まぜこぜ」の魅力を堪能することができます。
彼らの表現は、見かけのヒューマニズムにとらわれず、冗談や強いメッセージを通じて、「生きていることが全て」という力強いメッセージが伝えられます。
制作を支える情熱
脚本に携わったのは、ドラァグクィーンのエスムラルダで、俳優やライターとしても多方面で活動している才能です。監督は齊藤雄基が務め、本作が彼の初長編映画であることも特筆すべき点です。
バリアフリー対応を重視
本作は、視覚や聴覚に障害を持つ方々へのバリアフリーにも配慮されており、日本語字幕が用意されています。また、スマートフォン用の音声ガイドアプリ「HELLO!MOVIE」を使用することで、どなたでも気軽に楽しむことができます。
「Get in touch」の理念
製作を行う一般社団法人「Get in touch」は、誰もが排除されることのない「まぜこぜの社会」を目指して活動しています。東ちづるが代表を務め、アートや音楽、映像を通じて様々な活動を展開。4月2日の世界自閉症啓発デーには、「WarmBlueDay」を設け、東京を青く染めるキャンペーンも行っています。
まとめ
この映画は、エンターテインメントとして楽しむだけでなく、社会的なテーマについて考える貴重な機会を提供します。映画が描く多様性と真実、そしてそれに基づく笑いの中で、観客は多くのことを感じ、学ぶことができるでしょう。
ぜひ1月31日の上映に足を運び、アフタートークを通して新しい視点を得てみてください。観客の皆様の参加を心よりお待ちしております。