ナリス化粧品が目指す働きやすい職場環境
ナリス化粧品は、男女問わず社員が働きやすい環境の整備に力を入れています。特に、2012年からの制度更新により、育休から復職したママ社員たちが昇進するチャンスを得ることができたのです。今回は、この取り組みについて詳しくご紹介します。
制度更新の背景
ナリス化粧品は、1985年に産休・育休制度を導入して以来、40年間にわたり、社員の育児との両立を支援する制度を逐次改善してきました。2012年には、育児休暇後の復職支援金、勤務時間の柔軟性、子の看護休暇、時間外勤務免除など、特に大きな改革が行われました。これにより、女性社員の復職がスムーズになり、育児と仕事の両立が可能になりました。
男女平等な制度の重要性
ナリス化粧品の制度設計では、男女の差をなくすことが重視されています。女性に特有の制度ではなく、すべての社員が平等に利用できるシステムを整えることで、職場内の理解を深め、共感を生む空気感を醸成しています。実際、育休を取得した男性社員の育休取得率は56%に達し、彼らも制度を積極的に活用しています。
育休明けの昇進例
最近では、育休から復職後、短時間勤務を活用しながら昇進を果たすママ社員が続出しています。具体的には、復職から1年以内に昇進した成功事例もあります。このような実績により、ママ社員が自信を持って働ける環境が整っていることを実感できます。
特に、2022年に女性人事部長として初めて就任した藤原亜紀氏は、3児の母であり、自身の経験を通じて他の育児中の社員にサポートを行っています。「女性が働きやすい環境を整えることで、男性にも良い影響を与える」と語る彼女の考えは、社内文化に深く根付いています。
実際のママ社員の声
最近、昇進した数名のママ社員たちの声を紹介します。デザイン部の辰巳美紀課長は、復職後に勤務時間を効率的に活用することの大切さを強調しました。「限られた時間の中でいかに効率よく結果を出すかを考えるようになりました」と語り、子どもたちにもその姿を見せることが、励みになっているとのことです。
同じく、マーケティング部の村辻怜子主任も、「仕事前の準備を徹底的に行っている」と述べ、育児と仕事を両立させるためには息抜きが大事だと感じている様子を伝えてくれました。また、リテール事業部の土屋瑠美課長も、自分が成長すると同時に、周囲に感謝の気持ちを持ちながら仕事に取り組むことの重要性を語り、サポートされることへの感謝を強調しています。
会社全体での取り組みと成果
ナリス化粧品の取り組みは、単なる制度の整備だけでなく、社内の風土改善にも繋がっています。「人事部に相談できるウィンドウ」を設け、社員の意見や悩みを気軽に聞ける体制を作っています。また、残業を減らし、社員全体の健康を重視した施策も行われているため、働きやすい職場環境の維持に寄与しています。
未来へ向けて
このように、ナリス化粧品は、制度の整備や働きやすい職場の雰囲気作りを通じて、社員の活躍を支援しています。今後も、男女問わず職場環境を充実させ、多くの社員がそれぞれのライフスタイルを楽しみながら働ける会社であり続けることを目指しています。皆さんの会社でも、このような取り組みが進むことを期待しています。