ヘラルボニー初の飲食店「無題」盛岡京へオープン
2025年3月29日、岩手県盛岡市のカワトク百貨店1階に、株式会社ヘラルボニーの旗艦店『HERALBONY ISAI PARK』がオープンします。この新しいスポットには、ショップやギャラリーに加え、飲食店である「無題」が併設されており、ヘラルボニーにとって初めての飲食業への進出となります。
カフェ名「無題」に込められた意味
カフェの名前「無題」は、ヘラルボニーの契約作家が、自らの内面や感覚を表現する際、外部の価値観に影響されずに独自の視点を大切にしていることから選ばれました。言葉では表現しきれない感性や想いを、まさに「無題」で表現することで、文字に縛られない自由な解放を感じられる空間になることが期待されています。
注目のメニューには地元の味が盛りだくさん
「無題」では岩手県産の若鶏を使ったバターチキンカレーや、地元産の食材をふんだんに使用したホットサンドなど、さまざまなメニューが揃っています。また、盛岡市のロースターカフェ「Nagasawa COFFEE」の監修による、ヘラルボニーオリジナルブレンドのコーヒーやラテも楽しむことができます。
現地おすすめメニュー(一例)
価格:1,400円(税込)
使用:岩手県産若鶏、岩泉ヨーグルト
価格:1,300円(税込)
使用:岩手県産卵
※なお、オープン日当初は予約を受け付けておりません。混雑が予想されるため、最新の情報は公式サイト等で確認してください。
料理監修は藤田承紀氏が手掛ける
カフェ「無題」のメニューは、福祉レストランでの豊富な経験を持つ藤田承紀氏に監修されています。彼は「食卓を囲む人々が共に楽しめる料理」を目指し、アレルギーや異なる嗜好を持つ方々にも配慮したメニュー構成を心がけています。
藤田承紀氏のビジョン
「障害は欠落ではなく、可能性や異彩である」というヘラルボニーの理念に共感し、料理を通じて多様性を尊重することを大切にしていきたいと語っています。
食器にもアートを感じて
また、「無題」の料理はすべてオリジナルのアート食器で提供されます。岩手県花巻市の陶磁器デザイナー・阿部薫太郎氏が手掛けた、シンプルでありながら温かみのある食器は、日常のひとときを特別なものにしてくれるでしょう。今後、一般販売も予定されているとのことです。
特別なイベントも開催
オープン日にあたる3月29日(土)の夜には、BEAT MAKER/DJのMAHBIE氏によるDJ LIVE EVENTも開催されます。心地よい音楽とともに、新たな空間での特別な体験を楽しむことができるでしょう。
まさに魂が宿る飲食空間
「無題」に集う人々が、共に過ごすことで新しいコミュニティの形成を期待させるこのプロジェクト。ヘラルボニーは「異彩を放て」という信念のもと、まさに新しい文化を切り拓こうとしています。多様な人々が集い、共感し合う場所で新しい出会いを楽しみに、この場所を訪れてみてはいかがでしょうか?