鳥取田中農場が令和7年度産新米の取り組みを発表
今年度の新米への期待が高まる中、鳥取県の田中農場より令和7年度産の新米に関する重要な情報が発表されました。この農場は昨年の猛暑により、多くの顧客にご心配とご迷惑をおかけしたことを反省し、新たな体制を整えたことがその背景にあります。
昨年度の混乱を乗り越えて
昨年度の異常な高温により、田中農場は収量の大幅な低下を余儀なくされ、インターネットからの個別販売や法人顧客への供給を一時的に停止しました。このような事態が初めてだったこともあり、農場は生産・販売・在庫管理の体制を見直す必要に迫られました。多くの顧客への影響を考慮し、然るべき情報を早急に開示することが求められました。
過去最高の作付面積を目指して
反省を糧に田中農場は、令和7年度の作付面積を昨年より13%増となる108haに拡大し、過去最高の収穫を目指します。生産性向上のため、人員体制は維持しつつも、それぞれの生産性を向上させる仕組みを導入。田植えは通常より1ヶ月早く行い、今年は9月から新米の出荷を開始できる見込みです。
初の定期便制度導入
これまでの経験を生かし、今年から新たに個人向けに「定期便制度」が導入されました。これにより、米の管理や精米作業を効率化し、持続可能な販売体制を確立します。顧客は安定した品質のお米を定期的に受け取れるようになります。
新米の価格と背景
令和7年度産コシヒカリの販売価格は、10kgあたり10,908円(税込)に設定されています。これは前年から約60%の値上げとなりますが、農業を取り巻くコスト上昇や異常気象への対応がその要因です。価格改定は管理体制を維持し、安心して食卓に届けるための必要な措置です。
新たな商品の展開
業務用30kgのこしひかりも個人向けに提供を開始します。こちらは簡易選別されていますが、通常の小売価格より約30%お得で、精米したての風味を楽しむことができます。
最後に
田中農場は、農業の挑戦を続け、新たな情報を随時公開していく旨を述べています。10月からの新米到着を心待ちにしつつ、確かな品質のお米を届けるための取り組みを注視していきましょう。詳しい情報は田中農場の公式サイトやブログでも確認できます。