上野東照宮での黒豆奉納式
2025年12月12日、上野東照宮の金色殿にて、令和七年「黒豆奉納式」が盛況のうちに開催されました。この特別なイベントには、フジッコ株式会社が結成した「黒豆奉納実行委員会」が主催し、各界からの著名人や参加者により、黒豆の重要性とともに日本の食文化への理解が深められました。
黒豆の伝統と歴史
奉納式は、江戸時代に篠山藩から黒豆が徳川幕府に献上されていた歴史をたどり、その伝統を復活させることを目的としています。今年も、初代将軍家康公や八代将軍吉宗公祭にて、関係者から新穀の豊穣を報告し、今後のさらなる豊作と健康成長を祈願しました。
今年は、特に手で黒豆を鞘から取り出す「黒豆鞘とり」の儀が行われ、松平健氏がその役割を担いました。この参加は、食育の観点からも非常に大切な意味を持つ活動です。
食育を通じた新たな試み
フジッコは『5つの健康』というビジョンを掲げており、その一環として健康的な生活を促進するため、黒豆の重要性を広める取り組みを行っています。特に、若い世代に対して黒豆の知識を深めてもらうことを重視しています。最近では、枝豆と大豆の違いが知られていないケースが多いため、こうしたイベントを通じて、正しい知識を提供し、健康的な食文化を育むことを目指しています。
上野東照宮での特別な体験
奉納式では、松平健氏による「黒豆鞘とり」だけでなく、俳句の披露や「黒豆作法」の学びを兼ねた「黒豆つかみゲーム」など、参加者が楽しめる内容も盛りだくさんでした。選ばれた俳句「黒豆や 輝く希望 ひとつまみ」は、新年を祝う心を表現しており、黒豆の象徴的な役割を再認識させました。
その後、松平健氏自らが丹波黒黒豆を参拝者にふるまう場面もあり、大勢の方から感謝の声が寄せられました。彼の存在は、イベントにアットホームな雰囲気をもたらし、参加者に喜んでもらえる一つの要素となりました。
今後の予定と食育活動の継続
「黒豆のふるまい」イベントは12月12日から14日までの期間に開催され、多くの参拝者が訪れることが予想されます。黒豆を通じて、地域の食文化や健康的な生活を考えることができる貴重な機会となりますので、皆様の参加をお待ちしております。
このように、「黒豆奉納式」は単なる伝統行事にとどまらず、日本の食文化と健康を深く考える機会として、今後も継続されることでしょう。黒豆が持つ栄養価や日本の伝統的な食文化の重要性について、今後も多くの人に知ってもらえることを願っています。