小坂公一展「奇跡の根来塗り」が巡回展示
インテリアブランド「AREA」が開催する小坂公一展「奇跡の根来塗り」の情報が届きました。本展は東京、パリ、ニューヨークという世界の大都市を巡る形で、故小坂公一氏の貴重な作品を展示します。彼が作り出した美しい根来塗は、長い歴史を持ち、その魅力は国内外で高く評価されています。
朱色の持つ特別な力
根来塗は、古くから「朱」という色を大切にしてきました。この朱色は、人々にとって特別な意味を持ち、生命や再生を象徴しています。縄文時代には既に神聖視されており、死者を弔うための儀式にも使われていました。そのため、根来塗はただの漆器ではなく、見る人に深い感慨を与えるものです。
また、根来塗の魅力は、焼物にも劣らぬ堅牢な作りにあります。数十年使い続けると、その地の黒が美しく浮かび上がり、他にはない独特の風合いを醸し出します。これらはすべて、故小坂公一氏による限定の一点ものです。再制作は行われないため、ぜひこの機会に実物を手に取ってみてください。
展示会の詳細
本展は以下の期間、各都市で開催されます。
- - 東京会場:AREA Tokyo(東京都港区北青山2-10-28 1F)
会期:2025年6月20日(金)~8月17日(日)
- - パリ会場:AREA Paris(4 rue de l'Université 75007 Paris FRANCE)
会期:2025年9月3日(水)~10月25日(土)
- - ニューヨーク会場:AREA New York(172 Madison Avenue, New York, NY 10016)
会期:2025年11月14日(金)~2026年1月17日(土)
この巡回展示では、作品が持つ歴史や、朱色の深い意味に触れながら、伝統工芸がもたらす美を楽しむ時間を過ごせることでしょう。伝統工芸士として名を馳せた故小坂公一氏の技術は、決して忘れられることのないものです。今後の展示会にお越しいただくことで、その素晴らしさを直に感じることができるでしょう。
小坂公一氏について
小坂公一氏は、1949年に長野県木曽平沢で生まれた伝統工芸士です。彼の業績は評価されており、第75回国展工芸部奨励賞や、長野県民芸協会賞など、多くの賞を受賞しています。特に木曽漆器における彼の技術は、地域の文化や伝統を代表するものとされています。
AREAの取り組み
「AREA」は、2003年に創業した株式会社NODA Japanが展開するオリジナルインテリアブランドです。高品質な家具コレクションに加えて、日本の伝統工芸の魅力を世界中に広める活動を行っています。2024年にはニューヨーク・マンハッタンに新たな店舗「AREA New York」のオープンも控えています。これからの展開も楽しみにしたいものです。
この特別な展示会にぜひ足を運んで、日本の伝統工芸の美しさと小坂公一氏の遺作の魅力を体感してください。