カリモク家具が生み出した新しい木製杖『UP』
カリモク家具株式会社は、2025年12月24日からECサイト「Karimoku Commons Shop」で新たに木製杖『UP』の販売を開始します。この製品は、ミラノを拠点に活動するデザイナーの武内経至氏がデザインしたもので、特に高齢者の持つ杖に対するネガティブなイメージを払拭し、ポジティブなライフスタイルの象徴として位置づけられています。
杖の新たな役割
近年、医療技術の進歩と共に人々の寿命が延び、高齢化が進んでいます。この背景から、杖は「高齢者が使う物」とのイメージが強くなりがちです。しかし、武内氏は「杖はただの補助具ではなく、自分らしさを表現し、日々をより豊かに過ごすためのアイテムであるべき」と考えています。彼のビジョンにカリモク家具は共感し、今回の製品化プロジェクトが実現しました。
製品情報
製品名: UP
デザイン: 武内経至
主材: ナラ
塗装色: Red
サイズ:
- W130 D28 H800 (mm)
- W130 D28 H850 (mm)
- W130 D28 H900 (mm)
価格: 49,500円(税込)
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販売サイト:
Karimoku Commons Shop
この杖の特徴の一つは、持ち手にペーパーコードを使用している点です。このデザインは、見た目の美しさだけでなく、立ち上がる際のグリップ力を高める機能も持っています。また、下部が太くなる形状に設計されており、持ち手から手がズレ落ちにくくなっています。これはカリモク家具が長年培ってきた木工技術を駆使して製造されており、安心して使用できます。
デザイン展「walking sticks & canes」
この杖の販売に先立ち、武内氏はミラノデザインウィークで「walking sticks & canes」という展覧会を開催し、カリモク家具もスポンサーとして参加しました。18名の国際的デザイナーが集結したこの展覧会では、各自の自由な発想に基づいた杖が展示され、特に『UP』は多くの注目を集めました。展覧会は国際的な評価を受け、東京やアメリカでの巡回展も予定されています。
武内経至氏のビジョン
武内氏は、福岡県出身のデザイナーで、ニュージーランドでの生活を経てプロダクトデザインを学びました。現在はミラノに拠点を置いており、多文化的な視点からデザインを行っています。彼の作品は私たちの日常生活と物との間に自然な対話を生み出すことを目指しており、これまでの経験や多様な視点から新しいプロダクトを提案しています。
まとめ
カリモク家具が生み出した『UP』は、高齢者の生活の質を向上させるための新しいデザイン哲学を体現しています。杖という道具が持つイメージを広げ、より前向きな使い方を提案するこのプロジェクトは、今後の家具やプロダクト開発の新たな可能性を示唆しています。ぜひ、12月24日の発売をお楽しみに!
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