ウテナとウエルシアがつなぐ高知県北川村のゆずの未来
高知県北川村は、江戸時代から続く自然豊かなゆずの産地として知られています。しかし、人口約1200人のこの村は、過疎化やゆず農家の高齢化といった課題に直面しています。実際の収穫時期には労働力が足りず、多くの貴重なゆずが収穫されないままシーズンを終えることもあります。そんな危機的状況の中、化粧品メーカーのウテナとドラッグストアチェーンのウエルシアグループが手を組み、地域のゆず産業の活性化に取り組んでいます。
高知県北川村のゆずの魅力
北川村で生産されるゆずは、その品質の高さから世界中で評価されており、さまざまな製品に活用されています。ウテナは2019年から、またウエルシアは2020年から、北川村のゆず収穫支援活動を継続。彼らは本年度も、その収穫を手伝うために20名の社員が参加し、実際の作業を通じてゆず産業を支える一員としての意義を強く感じる機会を得ました。
手作業での収穫体験
今年の収穫活動は、2025年11月19日に行われました。参加者たちは10時半に集合し、ゆずの果実を一つ一つ丁寧に収穫していきました。初参加のメンバーは、ゆずの木の鋭いとげに驚きつつも、工程を楽しむ姿が見られました。終了時刻の15時半には、難易度の高い場所でも頑張って収穫を続け、非常に充実した時間を過ごすことができたとのことです。
地域の抱える課題を共有
北川村の産業政策課では、ゆずの収穫体験を実施することで、参加者に農業の難しさを理解してもらえたと感じています。村では、収穫したゆずを市場に出す一方で、直接消費者と結びつくことが少ないため、ウテナやウエルシアとの協力関係が重要とされています。この取り組みを通じて、地域のファン層が広がることも期待されています。
ウエルシアグループの社員は「農家の努力や地域文化を深く実感できた貴重な時間だった」と述べ、ウテナ社員も「一玉一玉に込められた農家の想いを知って、地域をもっと知りたいという思いが強まった」と楽しんでいました。
持続可能な未来への一歩
ウテナでは、収穫したゆずの種から抽出した良質なオイルを使ったヘアケアシリーズ『ゆず油』を展開しており、持続可能性をテーマに多くの視点で活動しています。これまでに、北川村と地域連携協定を結び、教育支援やゆず農家支援も行ってきました。また、北川村の子どもたちと共同開発した『ユトワ』シリーズも好評で、地域の魅力を伝える製品が次々に登場しています。
まとめ
ウテナとウエルシアの協力により、北川村の美しい自然と農業文化が未来へとつながれています。これからも彼らは支援を続け、地域の持続可能な発展に貢献していくことでしょう。高知県北川村のゆずの未来に、ぜひ注目してみてください。