家庭の廃食油を飛行機の燃料に変える新習慣
未来の地球のための新しい一歩が、愛知県で始まりました。株式会社アオキスーパーと日本航空株式会社(JAL)が、家庭から出る廃食油を持続可能な航空燃料(SAF)にリサイクルする取り組みを発表しました。このプロジェクトの目的は、身近な家庭から排出される廃食油を資源化し、航空機の燃料として再利用することです。
取り組みの背景
地球温暖化や環境問題が深刻化する中で、航空業界にも脱炭素化の波が押し寄せています。JALは、航空機の燃料を見直し、CO₂排出量を削減する方法を模索してきました。家庭で出る使用済みの食用油を回収し、再利用することで、燃料としての新たな価値を見出すこの取り組みは、廃棄物の削減にも繋がります。
プロジェクトの始動
このプロジェクトは、11月から愛知県内で本格的に始まりました。特に、地域の皆様にこの取り組みの重要性を感じてもらうために、アオキスーパーでは廃食油の回収を行うスタートアップイベントを開催しました。イベントに参加した先着100名には、JALオリジナルのUCOボトルがプレゼントされ、地域の人々の関心を高めました。
また、後援を受けた各市町の市長たちもイベントに参加し、地域のリサイクル意識向上を目指し協力しました。市町長たちが廃食油を専用のリサイクルBOXに注ぎ入れるセレモニーには、多くのメディアが取り上げ、プロジェクトの注目度が高まりました。
地域の声
イベントには多くの参加者が集まりました。参加者からは、「廃食油が飛行機の燃料になるとは驚き!」や、「使いきれなかった油の処理に困っていたから助かる」といった声が寄せられました。環境に配慮した取り組みを気軽に行える機会を持てたことに、多くの住民が嬉しさを感じているようです。環境保護に対する意識が高まる中、こんな簡単な方法で参加できることは、非常に意義深い場面です。
JALのSAFと未来の展望
JALは2025年を見据え、地元の資源を利用したSAFの製造を進めています。これは、愛知県内の農産物を利用した地産地消型の燃料供給を目指す『あいち地産地消 SAF サプライチェーン推進協議会』に参画し、地域の廃食油を資源として利用した『Fry to Fly Project』にも参加しています。
その結果、2025年には家庭から回収した廃食油をSAFの原料として供給開始する予定です。これにより、地元の農家への新たな収入源が生まれ、地域経済にも好影響をもたらすことでしょう。
環境問題に取り組む姿勢
アオキスーパーは今後も、地域の皆様と協力しながら環境問題に取り組んでいく方針です。持続可能な社会の実現に向けて、こうした取り組みを継続的に行い、未来の子供たちの生活環境を守るために全力を尽くす所存です。
私たち一人ひとりの小さな行動が、大きな変化へとつながることを実感するこのプロジェクト。今後も目が離せません!