新しい納豆トレー、受賞の栄冠
株式会社Mizkan(ミツカン)と株式会社コバヤシが共同開発した新型納豆トレーが、公益社団法人日本包装技術協会主催の「2025日本パッケージングコンテスト」において、名誉ある「公益社団法人共用品推進機構理事長賞」を受賞しました。この賞は、身体的特性に関わらず多くの人々に利用しやすくデザインされた商品に贈られるものであり、新しいトレーの特性が高く評価されたことを示しています。
開発の背景
納豆トレーの従来の形状には、持ちにくさや混ぜにくさといった利用者からの不満がありました。特に持ち手がないために持ちにくく、また箸が引っかかるといった問題点が指摘されていました。近年では、環境への配慮が求められ、プラスチックの使用削減が大きなテーマとなっています。
そこで、ミツカンとコバヤシは、新しい納豆トレーの開発に取り組みました。約3年の研究と20万個以上の試作によって、持ちやすさと混ぜやすさを改善しつつ、環境負荷を軽減することに成功しました。
受賞トレーの革新ポイント
1. 持ちやすさの向上
新しいトレーの特徴は、側面に持ち手を設けていることで、持ちやすさを向上させています。右側の写真で示されている赤枠部分が、その持ち手スペースです。この改良により、納豆を持ち運ぶ際の不安を軽減しました。
2. 混ぜやすさの改善
トレーの底面がフラットになり、箸が引っかかるリスクが軽減されています。また、内側の凹凸が少なくなったことで、混ぜる際に納豆が容器からあふれにくくなり、手に付くリスクも減少しました。
3. 環境負荷軽減
従来のトレーに比べ強度を保ちながら軽量化を実現し、持続可能なパッケージに仕上げています。具体的には、CO2削減トレーの軽量化で年間約958トン、また帯フィルムのサイズ縮小によるプラスチック削減効果も期待されています。
地域との共生を目指して
ミツカンの企業理念には「買う身になってまごころこめてよい品を」という言葉があります。この理念に基づき、生活者の声を大切にしながら形状改革を進めてきました。今回のトレー開発でも、生産性や発酵への適正を確認するため、実地で多くの検証を行っています。
まとめ
新しい納豆トレーは、使いやすさが向上し、環境にも配慮された設計が響いた結果、理事長賞を受賞したことは、今後のパッケージングにおける新しいスタンダードとなるでしょう。納豆をもっと快適に楽しむためのこの新しいトレーは、2025年9月から導入が予定されています。次回の納豆選びに、ぜひお試しください。
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