音で感じる料理部
2025-10-29 16:58:55

音で感じる料理の楽しさ!視覚障がい者支援の新たな試み、クッキング部始動

視覚障がい者高校生による新たなクッキング部、始動



2025年10月29日、水曜日。筑波大学附属視覚特別支援学校に、史上初のクッキング部「音でみるクッキング部 SOUNDFUL COOKING CLUB」が誕生しました。この新しい部活動は、味の素株式会社が支援し、視覚障がいのある生徒たちが「音」を手がかりに料理を楽しむ機会を提供することを目的としています。料理を学ぶことで自立や自己表現の力を育むことを目指し、全国の学校に広がることが期待されています。

音でみるクッキング部とは?



「音でみるクッキング部」は、視覚情報に依存せず、食材が焼ける音や煮立つ音、振動や香りなど、五感を駆使して調理法を学び合う場です。この取り組みは、味の素が展開する音声特化型のレシピサイト「音でみるレシピ SOUNDFUL RECIPE」から生まれました。視覚障がい者と晴眼者の双方が、音を通じて料理の楽しみを分かち合える新しい文化創出を目指しています。

料理がもたらす楽しみと自立の第一歩



料理は日常生活に不可欠な営みであり、自立へとつながる重要なステップでもあります。しかし、これまでのレシピは視覚に依存した表現が多かったため、視覚障がいのある子どもたちにとっては学ぶことが難しい場面もありました。たとえば、「きつね色」や「焦げ目」といった視覚的な表現や、写真や動画を用いたビジュアル情報が中心でした。こうした背景から、音や感覚を用いた新しい料理体験の場を創出することが求められていました。

音を頼りに、食材の状態を感じ取る方法を探ることで、調理がもっと身近で楽しいものになることを目指しています。これにより、生徒たちが料理を通して自信を持ち、自己の力で生活を切り開いていく力を育むことができるのです。

クッキング部の特別アドバイザー



このクッキング部には、特別アドバイザーとして全盲のみきさんとプロの料理人・東山広樹さんが参加しています。過去のトライアルプログラムでは、生徒たちが二人から指導を受け、実際に音や香りを手がかりにした料理に挑戦しました。特に印象的だったのは、餃子を焼くときの「底を触ったときのカリカリ音」や、肉の焼き具合を「音」で感じ取ることで、料理の楽しさを新たに発見できたという参加者の声です。

参加者の声



筑波大学附属視覚特別支援学校の生徒たちは、音を手がかりに料理に挑戦することで、驚きや発見があったとコメントしています。「油がはじける音や鍋が鳴る音を頼りにすることで、料理の火の通り具合を判断することができるんだ」と言った高校生もいました。また、「音で感じる料理の楽しさを知り、自信を持って料理に挑戦したい。」と述べる生徒の姿には、自立への期待感が漂っていました。

さらなる広がりを目指して



味の素株式会社の担当者は「このクッキング部を通して、誰もが料理を楽しめる環境を提供したい」と語っており、今後は全国の盲学校や一般校にもこのプログラムを広げていく計画です。「音でみるクッキング部」が生み出す新しい料理の楽しみ方は、多くの人々に自立と喜びを届けることでしょう。

まとめ



今回の「音でみるクッキング部」の取り組みは、視覚障がい者が自由に料理を楽しめる新たな文化を創る第一歩であると同時に、彼らに自信を持たせる重要な活動です。これからも多くの人たちが音を通して料理の楽しさを共有していけることを期待しています。これからの展開に要注目です!


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