宇宙ミラーの魅力
2025-12-04 12:19:55

宇宙飛行士の心と美容を支える!折り紙ミラーの魅力

宇宙飛行士の心と美容を支える!折り紙ミラーの魅力



宇宙での生活を快適にする折り紙ミラーとは



宇宙生活は想像以上に過酷です。その中でも大西卓哉宇宙飛行士や油井亀美也宇宙飛行士が使用する「origami-mirror」(折り紙ミラー)は、彼らの生活にとって欠かせないアイテムとなっています。これは株式会社SPACE BEAUTY LABが開発した宇宙専用の多機能鏡で、現在国際宇宙ステーション(ISS)で活躍しています。

折り紙ミラーは、その名の通り折りたたむことができ、3面鏡としてあるいは、そのまま姿見として利用できる設計が特徴です。軽量でありながら難燃性の素材を使用しており、宇宙空間での使用条件を満たすように工夫されています。これにより、宇宙飛行士は自分の髪型や健康状態を確認するための便利なツールとして、プライバシーを保ちながら使えるのです。

限られた環境でのQOL向上



ISS内で使用されるミラーには厳しい条件が課せられています。安全性が最優先され、割れないことや軽量であることが求められます。宇宙飛行士たちは後頭部や背面を確認しにくい環境にあり、心の健康や衛生管理のために鏡を見るという行為が重要になります。これは、外見を整えるだけでなく、自身の存在を確認する手助けになるのです。

この「origami-mirror」は、そうした生活の難しさを解決するために開発されました。衛生管理は宇宙でも極めて重要なテーマであり、宇宙飛行士の生活の質(QOL)を向上させるために必要不可欠です。

株式会社SPACE BEAUTY LABの挑戦



SPACE BEAUTY LABは、創業者の寺岡慎太郎氏と殿木修司氏が、美容と宇宙という新しい視点から事業をスタートしました。宇宙で生活する上での課題を美容の力で解決できると考え、2019年に設立されました。

JAXA主催の「THINK SPACE LIFE」に参加し、宇宙での生活を支える可能性を模索してきました。その結果として、2021年に国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙生活の課題に対する解決策募集に応募し、届けられたのが折り紙ミラーです。

開発に際しては、素材選定やデザインの試作を繰り返し、宇宙という特殊な環境に適応するための研究が行われました。その結果、この革新的な多機能鏡が完成し、特許も取得しています。

地上でも活躍の場を広げる



現在の折り紙ミラーは、宇宙だけにとどまらず、地上での利用も視野に入れています。たとえば、アウトドア活動、災害時の避難所、医療や介護の現場など、プライバシーが求められる状況で、人々のQOL向上に貢献する可能性があります。

BMP(ビジネスミーティングプラットフォーム)では、共同開発や研究を進めたい企業、大学、研究者、デザイナーからの問い合わせを受け付けています。この取り組みを通じて、折り紙ミラーは宇宙から地上にシフトし、人間のQOLを引き上げる役割を果たすことを目指しています。

まとめ



「origami-mirror」は、宇宙飛行士の美容と精神的健康を支えるための重要なツールです。技術の進歩により、宇宙と美容の関係が深まる中で、この多機能ミラーはさらなる進化を遂げ、多くの人々の生活を豊かにする可能性を秘めています。美しさと健康は、宇宙の彼方まで広がっています。今後の展開に目が離せません。


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