MutterとUSGBCが始めるアメリカ産ホワイトソルガムの「フェアフード」プロジェクト

新しい食環境を創出する「フェアフード」プロジェクト

2026年1月より、株式会社Mutterとアメリカ穀物バイオプロダクツ協会（USGBC）がタッグを組み、アメリカ産ホワイトソルガムを活用した「フェアフード」プロジェクトを開始します。この取り組みでは、ホワイトソルガムの特性を活かし、グルテンフリーやアレルギー対応の新しいメニューを展開することを目指しています。

ホワイトソルガムの魅力

ホワイトソルガムは、ソルガムきびという穀物の一種で、日本ではあまり知られていない存在ですが、実は世界的には古くから重宝されてきた食材です。特筆すべきはその以下の特長です。

- グルテンフリー: 小麦を使用せず、アレルギー対策を必要とする方にとっても安心して食べられることが、その人気の理由の一つです。
- 栄養価: 食物繊維や各種ミネラルが豊富に含まれており、健康をサポートする食事にぴったりです。
- 持続可能性: 急激な気候変動や資源問題を背景に、この穀物は少ない水でも育つため、環境への負担を軽減する手助けが期待されています。

このプロジェクトは、ホワイトソルガムを使ったメニューを通じて、その魅力を日本に広めると同時に、次世代へ継承できる新しい食文化を築く挑戦でもあります。

提供予定のメニュー

Mutter店舗やオンラインショップでは、ホワイトソルガムを使用した「フェアフード」メニューが展開されます。具体的なメニューには以下のようなものがあります。

- 焼き菓子: ホワイトソルガム粉を使ったブールドネージュやビスコッティ。
- スイーツ: アレルゲンフリーのフルーツタルトや、既存スイーツのホワイトソルガム版。
- フード: ホワイトソルガムを使ったピザや雑穀サラダプレート。

プロジェクトの意義

このプロジェクトは、消費者にとって「安心して、美味しく、楽しく食べられる」体験価値の提供を目指しています。また、日本市場における新しい国産小麦代替食材としての普及を促進し、アレルギー対応や健康志向のニーズにも応える内容となっています。

さらに、食料問題や環境課題の解決にも寄与し、未来の食文化を育むための一歩となるでしょう。アメリカ穀物バイオプロダクツ協会は、ソルガムきびの普及を重要なミッションとし、Mutterとの連携を通じて、この価値を社会に広げていく考えです。

先駆者の意見

代表取締役の武市圭さんは、「娘のアレルギーがきっかけで始まった挑戦が、世界の新しい食材とつながり、制限を超えてワクワクする未来の食卓を、発信していきたい」と話します。また、USGBCの日本代表、浜本哲郎さんも「ソルガムきびは健康にも環境にも優しい未来の穀物として、日本ではまだ十分に知られていない魅力を伝えていきたい」と述べています。