鹿児島の新たな伝統食品、未利用魚を使ったさつま揚げの魅力とは
鹿児島の豊かな海の文化と歴史の中で育まれた美味しい伝統食品「さつま揚げ」が、今注目を集めています。しかし、今回は単なるさつま揚げの紹介だけでなく、未利用魚を活用した革新的な商品が2025年3月8日(土)に誕生します。この商品は、一般社団法人海と日本PROJECT in鹿児島と(株)松野下蒲鉾のコラボレーションによって生み出されました。
未利用魚プロジェクトの背景
このプロジェクトは、次世代へ美しい海を継承するための取り組みの一環です。日本財団の「海と日本プロジェクト」が、子どもたちに豊かな海の未来について考える機会を提供し、環境意識を育むことを目指しています。
2023年8月24日と25日には、「われはうみの子探検隊」として行われた体験学習イベントが開催されました。そこでは、参加した子どもたちが鹿児島県内の魚類市場を見学し、温暖化が漁業に与える影響について学ぶことができました。
子どもたちは、他の湾に比べて台風の影響で打ち上げられる深海魚の状況を実際に目の当たりにしました。深海魚は見た目がグロテスクで、無名のために食材としての価値が認識されていませんでしたが、触れてみることで「意外と可愛い」と印象を変え、深海魚への興味を抱くようになりました。
商品開発の経緯
「深海魚をもっと知ってもらいたい」「食べてみたい!」という子どもたちの熱い思いから、商品開発が始まることとなりました。地元の新鮮な魚と珍しい深海魚を使った「さつま揚げ」が、彼らの思いを形にした商品です。
このさつま揚げは鹿児島の海の特性を生かし、美味しさだけでなく、未利用魚を市場に流通させることによる環境への配慮も込められています。新鮮な材料から作られるため、味わいは一級品。
コラボ企画の詳細
このコラボの一環として、未利用魚のさつま揚げセットが販売されます。発売日は2025年3月8日(土)。価格は1,200円(税抜)で、販売場所は松野下蒲鉾(鹿児島県枕崎市桜山本町598)です。この商品は、鹿児島の豊かな海を感じることができる一品です。
鹿児島の海と文化の未来
一般社団法人海と日本PROJECT in鹿児島は、地元の海を知り、その魅力を次世代に伝えるための様々な施策を行っています。子どもたちが海と向き合うことにより、未来の環境問題解決に向けたアクションを生むきっかけを作ることが目的です。
「われはうみの子探検隊」の活動や未利用魚に対する理解を深めることは、ただの食文化の継承だけでなく、未来の海を守る力にも繋がります。これからの鹿児島の食文化に、新たな息吹を吹き込む未利用魚のさつま揚げをぜひ、楽しんでみてください。