日本とベトナムの食品業界が結集した「JVFI」
2026年5月21日、ホーチミン市にて株式会社コーポレイトディレクション(CDI)が主催する「JVFI(Japan–Vietnam Food Industry Roundtable)」の初回会合が開催されました。この会合には、日越の経営層や専門家が招かれ、危機の時代におけるサプライチェーンマネジメントについて率直な意見が交わされました。
危機時代の経営戦略
参加者は、地政学的リスクや物流上の課題、コストの変動、さらにはローカルの調達について考察しました。特に、急速に変動する市場状況の中で、企業がどのように対処していくべきかが大きなテーマとなりました。この日は、日系企業の経営者に加え、ベトナム最大級のアロエベラ加工会社であるGC Foodの代表、経済専門家のNguyễn Anh Toàn氏が登壇し、貴重な見解を示しました。
GC Foodからの知見
メインセッションでは、GC Foodの戦略ディレクターであるMai Thanh Thai氏が、安定したサプライチェーン構築の手法や、ESG(環境・社会・ガバナンス)を競争力に変えるための取り組みについて発表しました。
特に印象的だったのは、500戸の農家との関係構築を通じた安定供給の確保と、農業廃棄物の再利用や太陽光発電の導入という、持続可能性を重視した取り組みです。これにより、農業から生成される資源を最大限に活用したビジネスモデルを構築していることが強調されました。アロエベラを使った高付加価値製品に関しても具体的な事例が挙げられ、今後の成長の可能性が示唆されました。
経済専門家の視点
続いて、Nguyễn Anh Toàn氏がベトナムの経済展望について触れ、特に2026年を見据えた高成長目標の実現可能性や、そのリスク要因について解説しました。国際的な地政学的リスクや、関税、貿易政策が企業経営に及ぼす影響についても言及し、日系企業が直面する重要なテーマに光を当てました。
特に、企業はサプライチェーンの分散化やASEAN域内での製造再構築を進める必要があると強調し、これからの戦略に欠かせない要素だとしました。
参加者の反響と学び
参加者同士の意見交換は、実務的なテーマを深く掘り下げるものであり、活発な議論が展開されました。「ベトナム市場における実践的な知見を直接得られる貴重な機会」との感想も寄せられ、現地企業の経営者との対話の場が提供されたことの意義が強調されました。
最後に、今後のJVFIの続報や、次回の開催予定は2026年7月後半に行われるとのことで、さらなる情報交換の場が期待されます。
CDI-Vietnamの役割
このような機会を通じて、CDI-Vietnamは日本とベトナムの企業が持続的に成長できるよう、戦略的なサポートを引き続き提供していきます。市場参入戦略や新規事業開発、M&Aの支援を通じて、企業にとっての価値創造を実現しています。詳細については、公式ウェブサイトへのアクセスをお勧めします。