FRDジャパンが農林中央金庫と連携し新たな陸上養殖プラントを開発へ

株式会社FRDジャパンは、農林中央金庫からの支援を得て、千葉県富津市に新しい陸上養殖商業プラントの開発を加速することを発表しました。この取り組みは、持続可能な食料供給体制の構築を目指しており、新たに資金を調達して次のステップへと進むことになりました。

増資の概要

FRDジャパンは、2023年7月に千葉県富津市で進行中のサーモントラウト陸上養殖商業プラントの着工に伴い、総額210億円の第三者割当増資を実施しました。この資金は、次期新プラント（Phase3）の開発に向けた先行投資に充てられる予定です。具体的には、新プラントの実現可能性を評価し、基礎設計を行い、候補用地の調査や技術開発にも取り組んでいきます。

農林中央金庫は、農林水産業の持続可能な発展に貢献するための投融資を行っており、同社のビジョンに賛同したことで、今回の増資を引き受けました。FRDジャパンは、Phase2に続いてPhase3の開発を進め、地域や関係者と協力して、より良い未来を築いていくことを目指しています。

現在の進捗状況

現在建設中のPhase2プラントは、2023年7月に工事に着手し、2026年の運用開始に向けて順調に進展しています。工場の屋根も完成し、試運転段階に突入しました。2027年にはサーモンの出荷が始まる予定で、販売に向けた商談や試験販売も進行中です。

Phase3の開発に向けては、さまざまなステークホルダーと連携し、事業のパートナーシップの構築や用地の探索、資金調達、人材採用を含む体制の強化を進めています。これらの取り組みは新たな資金により、一層加速される期待があります。