地域活性化と持続可能な食文化を支持する『KAWAIINE』のアップサイクルプロジェクト
アップサイクルをテーマにしたプラントベース食品ブランド『KAWAIINE』を展開する株式会社東京バルは、JAグループおよびあぐラボと手を組んで、地域に根ざした農産物の未利用素材を活用することで地域創生に貢献しています。2025年7月からの取り組みが始動し、農業における廃棄問題や温暖化ガスの排出など、食に関する社会的課題にも対応した具体的なアクションを展開中です。
東京バルが目指すのは「日本の素材の魅力を世界へ発信する」こと。茨城県つくば市に新たに設けた『新素材加工開発LAB』を拠点に、栄養と美味しさを兼ね備えた食アイテムを生み出しています。全国各地には規格外品や収穫後の残渣が廃棄され、本来活用すべき資源が失われつつあります。その中で東京バルは、捨てられがちな野菜の皮や葉を使用することで、独自のノウハウで新たな商品の開発に取り組んでいます。
農業と地域社会の課題
今、農業や地域はさまざまな課題に直面しています。特に、産業廃棄物の処理にかかるコストの高騰は深刻な問題となっています。規格外品や収穫後の残渣処理に、農家は年間数十万円から数百万円を費やしているのが現状です。また、メーカーも規格外・未利用素材を処理するための保管場所を探すのが困難な状況が続いています。
こうした課題に対し、東京バルは設立以来、美味しさを追求しながら、食品加工で捨てられがちな部分を最大限活用し、世界中に向けて発信しています。特に、健康や環境保護に配慮したプラントベース食品の開発を行っており、JAグループとの連携により、地域の農産物の価値向上を推進しています。
JAアクセラレーターとの連携
現在、東京バルは「JAアクセラレーター第7期」に参加しており、あぐラボとの連携を深めています。JAアクセラレーターは、農業と食のサステナブルな未来を切り拓くオープンイノベーションプログラムで、東京バルはこのプログラムを通じて、利用できなかった農作物をフル活用する新たなビジネスモデルを構築しています。
具体的には、未利用素材を収集・保管・管理し、新商品の開発を行い、地域の農産物の品質や魅力を世界に発信するための取り組みが進められています。この試みにより、東京バルは廃棄コストの削減と地域ブランディングの向上を図っているのです。
海外展開への目標
東京バルは今後、開発した商品を全国に展開し、さらには海外進出も視野に入れ、国際的なブランドへと成長することを目指しています。それだけでなく、地域ごとの課題に広く対応し、共感を持つ事業者とのパートナーシップを築くことも展開中です。アップサイクルやプラントベース食品に興味のある事業者は、ぜひ連絡を取ってみてください。
「KAWAIINE」は、地球環境を大切にしながら、人々の未来を明るくする商品を提供します。食を通じて豊かな社会の実現を目指し、より多くの人にアップサイクル食品の魅力を伝え続ける東京バルの意義は、これからもますます拡大していくでしょう。
代表の想い
AgVenture Labの代表理事長である荻野浩輝氏も『KAWAIINE』のプロジェクトを高く評価しています。「地球への優しさ」と「人を笑顔にする美味しさ」が共存するこのブランドは、日本発のサステナブル・ガストロノミーとして、世界中の人々に楽しんでもらいたいと願っているとのことです。
これからの未来へ
東京バルの取り組みは、地域の未利用資源を最大限活用する新しい挑戦です。私たちが手にすることのできる食品には、無限の可能性があります。それを発見し、より良い社会へと導くための一歩となるでしょう。
東京バルの活動に興味がある方は、公式サイトやSNSを通じて、ぜひ情報をチェックしてください。未来の食文化を共に創り上げていきましょう。