武部聡志が語る日本のヴォーカリストたちの魅力
音楽界のレジェンド、作・編曲家であり音楽プロデューサーの武部聡志氏が、新たな著書『ユーミンの歌声はなぜ心を揺さぶるのか 語り継ぎたい最高の歌い手たち』を発表しました。この本は、彼が50年以上にわたり親しんできた日本の音楽シーンを振り返り、その中で出会った影響力のあるアーティストたちについて語っています。
武部聡志の音楽観
武部氏は、音楽制作の中で最も重視しているのは「歌い手」を生かすことだと明言しています。彼の音楽への情熱は、筒美京平や松本隆といった大先輩たちから受け継がれてきた影響によるもの。つまり、彼のプロデュースによって引き出されるアーティストたちの「声」とは、聴く人の心を打つ重要な要素となります。
彼の信念は、ただの楽曲制作にとどまらず、楽曲が持つ感情やメッセージをどう伝えるかに置かれています。例えば、荒井由実の「ひこうき雲」や玉置浩二の「メロディー」などは、聴くたびに新たな感動を呼び起こす曲であり、彼がその「声」にこだわる理由がわかります。
次世代への音楽シーン
特別ラジオ番組『武部聡志presents~奇跡を生み出すボーカリストたち~』では、彼が個人的に感銘を受けたアーティストたちとの対話が繰り広げられます。インタビュアーとして参加するのはシンガーの松本英子。彼女の透明感あふれる歌声は、まさに武部氏が語る「声」の持つ力を体現しています。
この番組では、「その声が聴く人の心を動かすことができる」というコンセプトを基に、お互いの音楽に対する思いを語り合います。また、未来の音楽シーンに期待を寄せるアーティストたちについても触れられ、次の世代への希望が語られます。
武部聡志ヒストリー
武部氏自身の音楽との出会いは、多くのアーティストに影響を与えてきました。彼のキャリアは国立音楽大学で始まり、1983年より松任谷由実の音楽監督を務めるなど、多岐にわたります。また、最近では「THE FIRST SLAM DUNK」や「Yuzuru Hanyu ICE STORY 2023」の音楽も手掛けています。「音楽は人を繋ぐ力がある」と語る武部氏の熱い思いが、これからのアーティストたちに受け継がれていくことを願わずにはいられません。
この特別番組は2025年1月25日(土)に放送予定で、全国のコミュニティFM局にて聴くことができます。自身の思い出深い音楽とともに、新たなアーティストたちにエールを送り、その音楽の未来を見つめる貴重な時間をお楽しみいただけます。