食とオーラルケアの融合で実現する防災対策の新潮流
近年、日本各地で災害が頻発し、避難生活における健康維持がますます重要視されています。その必要性を受けて、「フードトラック駆けつけ隊」とサンスターが共同で行うイベントが、2025年9月に横浜と仙台で開催されることになりました。この取り組みは、日常生活と防災をつなぐ「フェーズフリー」の概念を広めることを目的としています。
防災時における健康課題を考える
能登半島地震など近年の自然災害によって、避難生活中における健康管理の重要性が浮き彫りになっています。特に注意が必要なのはオーラルケアの不足です。高齢者にとって、歯磨きができずにいることで誤嚥性肺炎のリスクが高まることもあり、「歯磨きも命を守る行動」の認識が求められています。このイベントでは、来場者が「食べる→オーラルケア」という流れを体験することで、備えることの重要性を実感できる場となります。
もしもCaféの体験プログラム
このイベントの中心となるのが「もしもCafé」プログラムです。参加者はフードトラック駆けつけ隊が提供する温かい食事を味わい、その後に水なしで使える液体ハミガキを体験します。食とオーラルケアをセットで考えることで、災害時に必要な健康の維持について真剣に考えていただく機会を提供します。
このプログラムでは、体験後にアンケートに答えることで、液体ハミガキや歯ブラシ、さらには野菜飲料なども配布されます。特に、日本災害食認証を取得した「健康道場 緑黄野菜」などを受け取ることで、「口と体、両方の備え」の重要性を再認識できます。
開催スケジュール
日時: 2025年9月6日(土)・7日(日)10:30~17:00
会場: 横浜赤レンガ倉庫イベント広場
- - KHB開局50周年 あすとつながる ぐりりパーク
日時: 2025年9月27日(土)・28日(日)10:00~18:00
会場: あすと長町 杜の広場公園/ KHB本社/FUT MESSE仙台長町
フードトラック駆けつけ隊のビジョン
一般社団法人フードトラック駆けつけ隊の代表理事、石澤正芳氏は、「防災は特別な準備ではなく、日常の延長にあるもの」と語ります。メロウが提供するSHOP STOPの仕組みを活用し、日常的な食事提供を支えることで、災害時には必要な場所に温かい食事を届ける体制を整えることを目指しています。
この取り組みは、地域に根ざしたキッチンカーの機能を活かし、食とオーラルケアという日常生活の基本を災害時にも維持できるような新しい防災の形を模索するものです。来場者が実際に体験することで、日々の生活に防災を取り入れる意義を実感し、地域でのつながりを深める一助となることが期待されています。
まとめ
食とオーラルケアの結びつきによって、災害時における健康維持の認識が向上し、他に類を見ない新たな防災の形が示されるこのイベント。防災に対する意識を高めるだけでなく、健康を守るための具体的な行動がどのように日常生活に結びつくのかを考えるきっかけとなることでしょう。今後の開催に注目し、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。