朗読劇オフィシャルレポート
2025-09-14 10:20:21

話題沸騰中!朗読劇『成瀬は天下を取りにいく』オフィシャルレポート

朗読劇『成瀬は天下を取りにいく』オフィシャルレポート



2025年9月13日から15日までの3日間、朗読劇『成瀬は天下を取りにいく』が草月ホールで上演されました。本作は原作である宮島未奈の小説が基になっており、2023年に刊行されて以来、見事な評判を集め続けています。シリーズ累計150万部を突破し、本屋大賞を受賞。読み応えのあるストーリーと、キャラクターたちのユニークな個性に多くの読者が魅了されています。

物語の舞台


物語は、滋賀県大津市を舞台に、高校生の成瀬あかりが自分のやりたいことを貫き通す姿を描いています。彼女の突飛な行動力と誇り高い自信が、あらゆる困難を乗り越えていく様子は、まさに青春の象徴とも言えるでしょう。この朗読劇では、声優たちによる日替わりキャスト制が取り入れられ、観客は毎回異なるパフォーマンスを楽しむことができました。

声優陣の演技


初日の公演では、成瀬あかり役を岩田陽葵が務め、彼女の持ち味である明るさと元気さが存分に発揮されました。岩田は、成瀬の中に秘められた強さや孤独感を巧みに表現し、観客の心を掴みました。特に日常会話の中ににじみ出る決意や他者とのズレを恐れない言葉の強さは、非常に印象的でした。

島崎みゆき役の紡木吏佐は、成瀬の親友として成瀬の行動を受け入れる役割を見事にこなしました。彼女の演技には自然な優しさがあり、観客にとって共感しやすい“窓口”となっていました。感情の起伏を抑えたトーンで表現し、舞台全体に落ち着きを与える姿は、観客に安心感をもたらしました。

そして西浦航一郎役の梅田修一朗は、物語の中で最も“普通”の存在として描かれますが、彼の演技は深い誠実さを持っていました。成瀬の強烈な個性に圧倒されつつも、徐々に彼女の情熱に感化されていく様子を繊細に描写しました。派手さはないものの、内面からにじみ出る思いが、観客に静かな感動を呼び起こしました。

漫才のような掛け合い


本作品の大きな魅力の一つは、成瀬と島崎の掛け合いです。ボケとツッコミのような関係性が観客を笑いに包み込み、二人のテンポ感のあるやり取りが笑いと共感の要素を生み出しました。成瀬の突飛な発言に対し、島崎が冷静にツッコミを入れる様子は、まるで本物の漫才コンビのようでした。声だけのやり取りでも、演技の間合いが絶妙で、観客は息を呑む瞬間を楽しみました。

演出の巧みさ


本作の演出は、野坂実が手掛けました。彼のリアリズムと会話劇に定評があり、役者たちの声の演技とシンプルな空間演出が見事に融合していました。また、朗読劇のために書き下ろされたオリジナル音楽も、本作の雰囲気を一層際立たせていました。音楽との調和によって、言葉と音が一体となり、小道具に頼り過ぎないディスプレイが生み出されたことが、観客にとってさらに魅力的な体験となったことでしょう。

終演後のアフタートーク


公演後にはアフタートークが行われ、キャストが自身の演技について語り合いました。岩田は初演の心境を率直に表現し、観客からの大きな拍手に嬉しそうに応えていました。紡木は、日替わりキャスト制ならではの新しい発見や成長を感じていると話し、その言葉に多くの観客が共鳴しました。梅田もまた、これまでの役とは対照的なキャラクターに挑戦することの難しさを語り、その努力が会場の温かい拍手に結実したことは間違いありません。全体的に充実感あふれるトークセッションが展開され、作品の魅力について深く掘り下げられました。

最後に


朗読劇『成瀬は天下を取りにいく』は、観客に勇気や共感を与える素晴らしい作品となることができました。友情と成長をテーマにしたこの物語は、三人のキャストの力により鮮やかに生き生きと描かれ、長く心に残るものとなったでしょう。ぜひ、今後も彼らの活躍にご注目ください!


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