CARiNOショップの成功の裏側
株式会社Pixieが運営する靴ブランド「CARiNO」が、全国規模で展開する14店舗の経験を活かし、新たにオンライン販売をスタートさせました。その名も「CARiNOショップ(TikTok Shop)」。この新しいチャネルは、開設からわずか2か月半の間に、驚くべき成果を上げました。具体的には、累計売上が1,860万円を突破し、注文件数も1,220件、販売された靴の足数は1,573足に達しました。そして、特に注目すべきことは、ある日のライブ配信で450万円もの売上を記録したことです。これらの成果は、リアル店舗の信頼性と新たな販売手法の絡み合いによって実現しました。
伝統のブランドが新しいチャレンジ
CARiNOショップの人気商品は、親会社である有限会社エルフが展開する「Dola & A.S.W」ブランドのレザーシューズです。このブランドは、これまでに200万足以上を販売してきた実績を持つ、信頼性の高いシューズブランドです。彼らの靴は、外反母趾対応の幅広4E設計、靴擦れを防ぐ柔らかい素材、軽量設計による履き心地の良さに定評があります。そのため、歩きやすさを重視する多くのユーザーに支持されています。今回のTikTokでの展開は、伝統あるブランドが未来の販売チャネルで成功を収めるための重要な一歩となっています。
古江貴宏の存在感
この成功を支えたのは、Pixieの代表取締役であり、自らも“CARiNOミゲル”として知られる古江貴宏氏の存在です。古江氏は、高品質な商品紹介動画を4Kカメラで撮影し、工場での製造過程をしっかりと伝える映像を通じて、消費者との信頼関係を構築しました。また、ユーザーが投稿したUGC(ユーザー生成コンテンツ)を取り入れたことで、より共感性の高い発信が可能になりました。広告費をわずか10万円に抑えつつ、TikTokのレコメンドアルゴリズムを利用して、信頼獲得から実際の購買につなげる流れを巧みに作り出しています。このような手法は、靴業界における新たな成功モデルを確立するものと認識されています。
ハイブリッド戦略で拓く新たな流通
CARiNOは、14店舗を全国に展開しているため、リアル店舗とECの相乗効果を積極的に取り入れています。オンラインでブランド初めて知った顧客が実店舗を訪れるようになり、逆に既存の顧客がオンラインで再度購入する流れも確立しています。このように、リアルとデジタルを結びつける新しい販売モデルを築くことにより、靴の流通に革新をもたらしています。
未来への展望
今後、CARiNOショップは、今回の実績を基に、年内にTikTokショップの累計売上5,000万円を目指しています。また、独自ブランドだけでなく、他社の優れた靴も取り入れることで、ECを通じて全国の顧客に「本物の靴」を広めていく計画です。すでに複数のブランドとのコラボレーションも進行中で、国内外に視野を広げた展開が期待されています。
代表のコメント
古江貴宏氏は、今回の成果についてこう語っています。「今回の成功は、多くのお客様の支援によって実現しました。私たちは“空気を履いた感覚”を提供し、足の悩みを解決する靴を通じて、旅行や日常をより楽しんでいただけるよう努力しています。今後、他ブランドとの提携を強化し、リアルとECを融合させたハイブリッド戦略で、CARiNOショップを日本発の靴専門ライブコマースのモデルケースとして展開していきたいと考えています。」
会社情報
株式会社Pixieは、兵庫県神戸市に拠点を置く企業で、設立は2018年にさかのぼります。代表取締役は古江貴宏氏で、靴の新しい流通モデルを確立することを目指しています。