カンロとREMAREが推進するアップサイクルの新たな取り組み
カンロ株式会社は、愛知県名古屋市に本社を置くREMAREと協業し、廃棄包材の再資源化の取り組みを進めています。この取り組みは、2025年の1月から12月末までの1年間で2,500kg以上の廃棄包材をリサイクルし、そのうちの約1,300kgが実際に使用される什器に変わりました。テーブルやベンチとしてオフィスや大学、ホテルなどの内装に導入され、資源循環の重要性を具体的な形で示しています。
循環モデルの構築
製造過程で発生する廃棄包材は、長い間「廃棄物」と見なされてきましたが、カンロとREMAREの協業によってこの認識が変わりつつあります。再生マテリアルとしての活用を進めることで、廃棄物処理を避けられる利点があります。この取り組みによって、廃棄物の発生段階からの環境負荷を軽減することが可能になりました。
企業が再生材を什器や建材として使用することで、新たにバージンプラスチックを調達する必要がなくなり、環境負荷の低減にも寄与しています。このように、廃棄物の発生抑制から再調達、さらには長期にわたる使用を目指した施策がサプライチェーン全体の環境負荷を削減する実践例となっています。
実際の使用事例
新たに生み出されたマテリアルは、様々な空間に活用されています。たとえば、こもののいえでは、洗面台の天板として採用されており、その設計は松尾祐弥が手掛けています。また、早稲田大学の「GCC Common Room」でも、カウンターの天板や腰板として利用されており、多くの学生や教職員が利用する共用空間の一部として実装されています。
クローズドリサイクルの実践
カンロは社内でのクローズドリサイクルにも取り組んでいます。山口県にあるひかり工場では、製造過程で生じた廃棄包材から再生されたREMAREの板材が社員食堂のテーブルに使用されています。この循環により、廃棄物が新たな什器として生まれ変わる姿を見ることで、社員のサステナブルな意識の向上にもつながっているとのことです。
今後の展望
今後、カンロは廃棄包材のリサイクルだけでなく、製造工程でどうしても発生するその他の廃棄パッケージにも取り組む予定です。REMAREとの協業を通じて、カンロは「Kanro Vision 2.0」の実現に向け、廃棄物削減や資源循環に加え、サプライチェーン全体での環境負荷の低減を図っていきます。
カンロは1912年の創業以来、様々な菓子製品を通して人々に愛されてきましたが、今後も持続可能な未来へ向けた取り組みを一層強化していくことでしょう。サステナブルな社会の実現に向け、カンロとREMAREの取り組みは新たな道を切り開いています。