村木弾、デビュー10周年の記念ライブで感謝と感動の舞台を披露
日本の演歌界で長いキャリアを持つ村木弾が、デビュー10周年を迎え、東京・渋谷区の古賀政男音楽博物館で華やかなソロライブを開催しました。彼は、故作曲家・船村徹氏の最後の内弟子として知られ、2016年に日本コロムビアからデビューしました。ライブには多くの熱心なファンが詰めかけ、彼の成長と魅力を直接感じることができる貴重な瞬間となりました。
豪華なステージと特別なサプライズ
記念すべきライブは、アコースティック編成の「仲間たちバンド」による生演奏で幕を開けました。オープニングでは、デビュー曲「ござる~GOZARU~」を堂々と披露し、客席は大いに盛り上がりました。しかし、最初のハイライトは、この曲の作詩者である舟木一夫氏の突然の登場です。真っ赤なバラの花束を持ち、その場を一層華やかにしました。
舟木氏は、冗談を交えながら村木を祝福し、「10年、早いものですね。今日はおめでとうございます!」と温かい言葉を贈りました。これには村木も驚きつつ、「舟木さんは僕にとってオヤジのような存在です」と感激の表情を見せました。
続けて、村木はこれまでの10年間を振り返り、多くの人との出会いを大切にしていることや、コロナ禍で歌えなかった期間も経て無事にこの日を迎えられたことへの感謝を述べました。
エモーショナルなデュエットと共演者たちの応援
ライブは続き、村木は「さんざし恋歌」や「友情の星」、前作シングル「暴れ船」などの名曲群を熱唱しました。後半では、同じ船村門下の兄弟子たち、静太郎、天草二郎、走裕介が駆けつけ、それぞれの最新曲を披露しました。さらに、村木とのデュエットも行われ、親しみのあるメロディーを共に歌い上げました。
この感動的なセッションの後、鳥羽一郎が登場し、さらに観客の心を掴みました。彼が歌った「海の匂いのお母さん」は、村木の歌にも絶大な影響を与えた作品であり、特別な意味を持つものでした。最終的には、村木が感動のあまり涙を流しながらその曲を歌うシーンが繰り広げられ、観客の心に深く刻まれる瞬間となりました。
10周年を祝うフィナーレ
LIVEのラストには、村木の10枚目のシングル「母さんの海うた」が披露され、全18曲のプログラムが終了しました。この曲は、彼の故郷や両親への思いを込めた美しい作品で、感謝の気持ちが込められたステージとなりました。歌い終わると、村木は「サプライズがたくさんあり、今日来ていただいた方々に感謝したい。また兄弟子の皆さんと一緒にやれたことが何より嬉しい」と感激のコメントを残しました。
デビューから10年、艱難辛苦を乗り越えてきた村木弾。その歌声はこれからも多くの人々の心に響き続けることでしょう。未来に向けての更なる飛躍に期待を寄せたいです。