高校生が生み出す地域の味！食品ロスを考えたオリジナルカレープロジェクト

東京都小平市にある東京都立小平南高校は、生徒たちが地域の食材を使用したレトルトカレーを開発するプロジェクトに取り組んでいます。この取り組みは、食品ロス削減と地域の活性化を目的としています。2025年9月に開催される文化祭で、飲食の選択を意識した新しいアプローチとなるこのカレーが販売される予定です。

「もったいない」をカレーに変える

このプロジェクトは、MOTTAINAI BATON株式会社の協力のもと、地域の“もったいない”を活用して特製カレーを作るものです。生徒たちは、探究学習の一環として、自ら選んだ地域食材を用いて7つの異なるレトルトカレーを開発しました。チョコレートやブルーベリー、晩柑や豆類といった多彩な食材が使われ、この斬新な試みには多くの期待が寄せられています。

各クラスは、地域の魅力や食材について調査を行い、選んだ食材の調達が難航する場面もありました。時期的な問題で変更を余儀なくされたり、試作品を作成する中でイメージに合わず、再考を余儀なくされるなど、試行錯誤が続きました。

探究活動を通しての成長

小平南高校では、生徒たちが地域の問題解決策を見つけながら学んでいます。彼らは、地域の食材を使ったオリジナルのカレーを開発するため、食材チームやパッケージデザインチーム、宣伝チームなどに分かれて活動しています。このプロセスは、チームワークや創造力を磨く貴重な経験となっていることでしょう。

担当する金子英恵先生は、企業との連携について、「生徒が地域を知り、貢献を考えるきっかけとしてこのプロジェクトは大変重要です」と話します。生徒たちは、企業理念や環境問題、原価構造、マーケティングの知識を学ぶことで、消費者としてだけでなく、未来の生産者としての視点も持つようになります。

開発されたカレーのラインナップ

次に、各クラスが開発したカレーの詳細をご紹介します。すべてのカレーは2025年9月6日に発売され、これらは特別に文化祭でも販売されます。

- A組稲妻カレー: 700円（税込）
- B組もちーずカレー: 700円（税込）
- C組もろかんカレーのひなたぼっこ: 700円（税込）
- D組さつもろカレー: 650円（税込）
- E組＿＿なし遂げるカレー: 650円（税込）
- F組つぶっつぶハーモニーカレー: 700円（税込）
- G組べりーべりーぶるーべりーかれー: 750円（税込）

これらのユニークなカレーを通じて、地域の食材の多様性を実感するとともに、食品ロス削減への貢献も期待されています。

MOTTAINAI BATONの理念

MOTTAINAI BATON株式会社は、食品ロス削減を目指す企業であり、地域の持続可能な発展にも寄与しています。レトルトカレーの販売やイベント企画を通じて、私たちの食についての意識を高める活動を行っています。今後も、SDGsに貢献する取り組みを継続していく予定です。

このプロジェクトは、生徒たちにとってだけでなく、地域全体にとっても貴重な学びの機会となっていることでしょう。ぜひ、文化祭でのその成果をお楽しみに！