大阪・関西万博での未来志向の培養肉展示と体験イベント

大阪・関西万博で展示される「家庭で作る霜降り肉」

2025年に開催される大阪・関西万博の注目ポイントとして、「培養肉未来創造コンソーシアム」がその展示の一環として、家庭で作ることができる霜降り肉をテーマにしたブースを設けます。大阪ヘルスケアパビリオンの「ミライの都市」エリアに位置するこのブースでは、3Dバイオプリント技術を使った実物の培養肉やミートメーカーのコンセプトモデルが展示されます。

未来の肉の姿

この展示は、来場者に「お肉は店で買うものから、家庭で作るものへ」という新しいコンセプトを届けます。技術の進化により、個人の健康や好みに応じた霜降りステーキを家庭で制作できる未来のキッチンのイメージを具現化します。特に、2025年4月13日から10月13日までの展示期間中には、焼いた培養肉の香りを体験できるイベントも予定されており、多くの人々が新しい食体験を楽しむことができるでしょう。

コンソーシアムの背景

この活動は、大阪大学大学院工学研究科や島津製作所をはじめとする6つの企業が共同で運営する「培養肉未来創造コンソーシアム」によるものです。設立の目的は、急激な人口増加に伴うタンパク質供給の問題や環境問題の解決策として、培養肉技術の社会実装を目指すことにあります。3Dバイオプリント技術を利用して、新しい食肉の提供方法を模索しており、その成果をこの万博で発表します。