機能性フィルムメーカーが創る新たな価値
近年、急速に進む高齢化社会において、認知症や軽度認知障害を持つ方々の生活の質向上が重要な課題となっています。株式会社コスモテックは、そのような社会のニーズに応えるため、ウェアラブルメモ「wemo®」を通じて、様々な支援策を展開しています。この度、同社が経済産業省主催の「オレンジイノベーション・プロジェクト」に再参画し、特別な「wemo®バンドタイプ アクセシブルモデル」を開発したことが大きな注目を集めています。
「オレンジイノベーション・プロジェクト」とは
「オレンジイノベーション・プロジェクト」は、認知症の当事者が主体的に参加することで、真のニーズを捉えた製品やサービスを共創することを目的としています。2040年には約1,200万人とも言われる認知症患者の数を考えると、当プロジェクトの意義は明らかです。この取り組みを通じて、認知症やADHDに苦しむ多くの人々に対して、より良いサポートを提供することができるのです。
wemo®とは
「wemo®」は、記憶に対するストレスを軽減することをテーマにしたウェアラブルメモブランドです。この製品は、記憶が困難な方々にとって非常に使いやすく設計されています。「wemo®バンドタイプ」は油性ボールペンで書き消しが可能で、何度でも使用できるため、頻繁にメモを取る必要がある場合に便利です。
さらに、特別な「wemo®バンドタイプ アクセシブルモデル」は、認知症の当事者やその介護者の意見をもとに改良されており、視認性や使いやすさが向上しています。このモデルには、時間帯ごとに整理しやすい罫線やチェックボックスが設けられ、日常生活の中での活用が期待されています。
当事者と共にする製品開発
今回のプロジェクトでは、認知症当事者や介護者の方々との意見交換によって製品開発が進められています。共創のプロセスを経ることで、多くの当事者が求める機能やデザインが反映され、より質の高い製品が誕生しました。
たとえば、介護者が1日のスケジュールや買い物リストを記入することで、当事者に重要な予定を簡単に伝えることができるのです。また、wemo®を初めて使用する方々にも分かりやすいように、使い方ガイドが付属されています。
さらなる展開を目指して
株式会社コスモテックは、今後も認知症の方々のニーズに応える製品を共創し続ける方針です。2025年に開催される国際福祉機器展に出展予定とのこと。そこで「wemo®バンドタイプ アクセシブル」を体験することができるため、多くの方々にぜひ訪れてほしいと思います。
まとめ
ウェアラブルメモ「wemo®」は、認知症やADHDをはじめとする記憶の不安を抱える方々にとって、日々の生活をより快適にするための画期的なソリューションと言えるでしょう。今後のさらなる開発に期待が高まります。