竹生企画新作開幕
2025-11-10 09:48:18

竹生企画の新作『マイクロバスと安定』が東京で開幕!個性派俳優たちの競演

竹生企画第四弾『マイクロバスと安定』が東京で開幕



演劇ユニット「竹生企画」の新作『マイクロバスと安定』が、11月8日に東京・下北沢の本多劇場で幕を開けました。今回は、竹中直人と生瀬勝久という屈指の個性派俳優が織り成す舞台に、作・演出を務める倉持裕が加わり、さらには旬の俳優たちがゲスト出演。彼らの関係性や心情が物語に深みを加えています。

物語は、舞台演出家成清圭吾の自宅兼稽古場に、長い間疎遠だった旧友の戸張修一郎が娘と共に訪れるところから始まります。彼らを取り巻く環境やそれぞれの立場が明らかになる中で、心情や価値観の違いが引き起こす摩擦が次第に浮かび上がります。この心理サスペンス劇は、観客の心を揺さぶりながら物語が進行する様子が見どころです。

作品には、成清の演出助手を務める井岡、一人芝居を練習する女優の真咲、隣人である山野辺とその恋人怜奈など、バラエティに富んだキャラクターが登場。作中では現実とSF要素が交錯し、日常と非日常の境界が曖昧になることで、観る者を一層引き込む要素が加わります。

台詞の巧みさや、思わず笑いを誘うズレといった要素も際立っており、観客を楽しませる工夫が随所に見られます。各役者のパフォーマンスは見逃せず、竹中の瞬時に変化する表現や、生瀬の重厚感、飯豊の存在感など、全体としてのバランスが素晴らしいものでした。

公演期間は11月30日までの3週間で、12月には兵庫、広島、熊本、盛岡、久慈、青森、長岡の全国7都市を巡る予定です。舞台のリアリティを高める美術、照明、音響、衣裳、ヘアメイクといったスタッフの努力も重要な要素です。さらに、栗コーダーカルテットの音楽が流れることで、現実と非現実のバランスが一層際立つようになっています。

「竹中さんと二人芝居がしたい」という生瀬の想いから始まったこの公演は、長年の友情と関係性の深さに裏打ちされたもの。舞台上の二人のシーンは、まさに観客の心を魅了し、多幸感をもたらすことでしょう。

また、出演者たちからのコメントも作品への熱意が感じられます。倉持は、14年にわたるキャリアを振り返り、今回の作品がこれまでの経験を結実させるものと語っています。竹中直人の緊張の声や、生瀬勝久の演技への熱意が観る者を圧倒します。

東京公演は、全公演前に当日券が販売され、チケットの入手も可能です。今回の公演を通じて、観客は新しい感動の形を体験できることでしょう。まずは東京での熱い興奮を感じ、続いて全国を巡演する本作を覗いてみたいですね。


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