スペイン・ハモンセラーノの魅力を探るマスタークラス開催
2025年8月21日、スペインの「スペインハモンセラーノ協会」(Consorcio del Jamón Serrano Español)が、食品業界のプロフェッショナルを対象に特別なマスタークラスセミナーを開催しました。これは、欧州連合(EU)が進める高品質農産物プロモーションの一環で、伝統的なハモンセラーノの魅力を深く探る機会となりました。
このセミナーでは、ハモンセラーノの本物の味とその背後にある伝統、熟成のプロセスに焦点が当てられました。特に、昨年の集中カッティング技術講習に参加した認定コルタドーラの作元典子氏を講師に迎え、ハモンセラーノの特性だけでなく、製品の最新情報やEU産の価値についても幅広く紹介されました。
実践を通じて学ぶ体験型セミナー
参加者は、作元氏の指導のもと、ハモンセラーノの魅力を最大限に引き出し、その盛り付け方法についても学びました。この体験を通じて、視覚と味覚の両面から食の楽しさを味わえるアプローチが強調されました。
イベントは、東京・日比谷に位置する格式ある日比谷パレス・レストランにて行われ、ガストロノミー業界から約60名の専門家が参加しました。皆がハモンセラーノの魅力を再認識し、互いに知識を交換し合う貴重な時間が提供されたことは言うまでもありません。
ハモンセラーノ文化の深い理解とネットワーキング
このマスタークラスを通じて、参加者はスペインのハモンセラーノ文化について深く学ぶことができ、ヨーロッパの食文化と日本の美食プロフェッショナルとのつながりを一層強固にする機会となりました。ハモンセラーノ協会は、伝統的な製法を守り続け、職人技による高品質な製品を生み出す重要性を再確認しました。
ハモン・コンソルシオセラーノの特長
スペインハモンセラーノ協会は、1990年に設立された組織で、19社のヨーロッパの主要なハム企業から成り立っています。協会の厳しい品質基準であるConsorcio Serranoに基づき、ハモンセラーノのイメージと品質を保つ努力が続けられています。
また、EU認証に基づくハモンセラーノの熟成期間が30週以上であるのに対し、協会の基準は52週以上とより厳格です。使われる豚は100%ヨーロッパ産で、伝統的手法と職人の手によって厳しくチェックされたものだけが高い品質を保証されます。
スペインハモンセラーノ協会は今後も、ハモン・コンソルシオセラーノの魅力を広め続けていきます。これからのイベントにも期待が膨らみます!