久留米の年末音楽祭
2025-12-02 14:58:35

久留米の心で紡がれる「久留米第九2025」:市民による年末の旋律

年末に響く久留米の旋律「久留米第九2025」



2025年12月28日(日)に、久留米シティプラザ ザ・グランドホールで国内屈指の音楽イベントが開催されます。その名も「久留米第九2025」。開演は午後3時、14時には会場が開き、一般市民による本格的なオーケストラと合唱が一堂に集まり、年末のひとときを彩ります。

チケット情報もお見逃しなく



この公演のチケットは、1・2階席が3,000円、3・4階席が2,000円です。Webからの予約を利用しれば、1・2階席は2,500円、3・4階席は1,500円というお得な価格で手に入れることができます。さらに、当日券も用意されており、1・2階席3,500円、3・4階席2,500円で、これなら当日の参加も可能です。

日本の「第九」発祥の地、久留米



年末になると、ベートーヴェンの交響曲第九番が日本中で演奏される光景が見られますが、久留米には特別な歴史があります。実は、1919年12月3日に久留米高等女学校で行われた音楽会で、初めて多くの日本人が第九に触れたのです。その年、ドイツ兵たちと日本人による交流音楽会で披露された第九は、歴史的な瞬間として記憶されています。

この公演は、第一次世界大戦中に捕虜となったドイツ兵たちが久留米で音楽活動を行い、200回以上も演奏会を重ねたことから始まりました。久留米で育まれた音楽の絆が、今に受け継がれているのです。

市民参加型の稀有なプロジェクト



「久留米第九を歌う会」が誕生した2019年には、地元の市民が中心となり、130周年を祝う公演が行われました。コロナ禍で一時中断されたものの、2023年には復活し、再び音楽の波が立っています。ここで特筆すべきは、管弦楽団も合唱団も市民で構成されているという点です。予算の都合上、九州交響楽団の参加は一度きり、以降は地元の参加者のみで編成されています。

事務局長の山坂さんは、「やりたい!」という市民の情熱を受けて、毎年管弦楽団が結成され、合唱団もオープンに募集されていることを説明しています。市外から参加する人も多く、年々その人数が増加中です。

合唱団は初心者から上級者まで年齢や経験を問わず参加でき、特に今年は中学生も部活動の一環で参加するなど、若い世代が今後の音楽のバトンを受け継ごうとしています。親子や祖父母と孫の家族連れが共演する姿も見られ、まさに久留米の地域コミュニティによる共同作業と言えるでしょう。

新たな歴史を築く久留米の「第九」



久留米の人々が一音一音を薫陶し、一緒に歌うことで形成されるその体験は、一生に一度の大きな感動です。この市民が築く音楽の場は、音楽を愛する人々の心をつなぐ、まるで優しい糸のよう。彼らが描く音楽のドラマは、ただの演奏に留まらず、久留米の歴史と文化の重要な一片として確立されています。

このような深い背景を知り、参加することで、真に豊かな音楽体験を得られるでしょう。ぜひ、この歴史的な瞬間に立ち会い、久留米の人々が紡いだ感動的な音楽の旅を体験してください。あなたもその一部になり、新たな「第九」の物語に参加してみてはいかがでしょうか。


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