岐阜の伝統を未来へつなぐ、山川醸造の挑戦
岐阜県岐阜市に位置する山川醸造が、未来の世代へ向けた木桶仕込みの「たまり醤油」と「豆味噌」の魅力を存続させるプロジェクトを立ち上げました。この取り組みは、2026年2月に完成予定の新しい木桶を迎え入れることで、岐阜の味を100年後も楽しめるようにするものです。
岐阜の食文化を支える「たまり醤油」
山川醸造が造る「たまり醤油」は、濃厚な旨味と深い色合いが特徴です。何十年も愛用されている顧客からは、「これでなければ」との声も多数寄せられています。彼らにとって、たまり醤油は単なる調味料以上の存在。家庭で料理をする際には、欠かせない要素として親しまれてきました。この岐阜の味を、未来の人々にも引き継ぎたい。そんな想いが、彼らのプロジェクトの始まりです。
木桶仕込みの価値と現状
現在、木桶仕込みで作られる醤油は国内流通量の僅か1%。つまり、多くの醸造所が木桶を廃止しつつある中、山川醸造はその文化を守り続けています。木桶はただの道具ではなく、独特の香りと味わいを生み出す重要なパートナーです。危機的な状況に立ち向かうため、全国の醸造所や木桶職人が連携し、技術の継承と次世代育成を進めています。
クラウドファンディングの目的
山川醸造が掲げる目標は以下の通りです:
1. 岐阜の味「たまり醤油・豆味噌」の製造を続けること
2. 木桶仕込み文化を未来へ繋げること
3. 職人の技術を次世代に残すこと
このプロジェクトを支えるために、クラウドファンディングを通じて資金を募ります。私たちだけでは未来を守ることはできません。共感してくれる皆様の力を借りて、共に未来へ進んでいきたいのです。
クラウドファンディングの詳細
プロジェクト名は「100年先も岐阜の味『たまり醤油・豆味噌』を木桶仕込みで味わえる未来へ」。募集期間は2025年10月1日から11月30日まで。目標金額は250万円で、リターンには新桶で仕込んだたまり醤油や、桶端材を用いた鍋敷き、さらには仕込み現場見学会も用意されています。詳細は公式ウェブサイトで確認できます。
スケジュール
- - 2025年10月1日~11月30日:クラウドファンディング募集
- - 2026年1月末~2月7日ごろ:小豆島で新桶製造
- - 2026年2月13日:山川醸造にて新桶の清祓い安全祈願祭
- - 2026年2月21日:新桶初仕込み
- - 2028年5月:新桶初たまり(長良)発売予定
- - 2029年5月:新桶初たまり(みのび)発売予定
最後に
山川醸造の新たな挑戦は、岐阜の伝統的な味を次世代に残す大切な役割を担っています。未来へ向けて走り出した彼らのプロジェクトを、ぜひ多くの人々が支えてもらいたいと思います。岐阜の味、たまり醤油と豆味噌が100年後も愛されることに期待して、私たちもその一助を担いたいですね。